火星探査 (ブログ)

行方不明だったヨーロッパの火星着陸機、周回機の写真から発見される

私自身、12年前に行方不明になった探査機が周回機が撮影した写真で再度発見されるなどということはあり得ないと思っていました。しかし、火星探査の技術はここまで来たということです。 16日、ヨーロッパ宇宙機関(ESA)は生命を発表し、12年前の2003年12月に行方不明になったヨーロッパ宇宙機関の着陸機「ビーグル2」が、火星表面に着陸していることが確認されたと発表しました。これは、火星を周回しているアメリカの火星探査機「マーズ・リコネサンス・オービター」(MRO)が撮影した画像を解析した結果、明らかになったものです。 ...

2015年の月・惑星探査を展望する

先日まとめ記事を書いたばかりではありますが、やはり年が明けると、その年の動向というものが気になるものです。 2015年、月・惑星探査の世界はどのようなことになるでしょうか。この記事では、今年(2015年)の月・惑星探査を展望し、どのようが起きるか、起きそうであるかを分野別にまとめていきます。 ...

2015年、編集長より新年のごあいさつ

月探査情報ステーションをご覧の皆様、新年明けましておめでとうございます。 昨年はなんといっても、「はやぶさ2」の打ち上げが印象的な年でした。「はやぶさ2」は、成功裏に地球に戻ってきた「はやぶさ」の後継機という形をとっており、日本では次めて、月・惑星探査が、前の探査機の成果を受けて次に引き継がれるという「プログラム探査」として実施されたという点で、日本の月・惑星探査にとって大きな意味を持つものです。 ...

キュリオシティがメタン濃度の急増を発見、生命の兆候か?

火星探査機マーズ・サイエンス・ラボラトリー(愛称「キュリオシティ」)が、火星大気中のメタンの急増を観測したことが明らかになりました。NASAによると、メタン濃度が10倍にも急増したとのことです。また、岩石粉からは有機物も検出されたということがわかりました。 今回の発見に結びついたのは、キュリオシティに搭載された観測装置の1つ、火星サンプル分析装置(SAM)です。キュリオシティの火星着陸後、20ヶ月にわたってこの装置で待機中のメタンの観測を続けてきました。そして、昨年(2013年)まつと今年(2014年)はじめ頃に、2ヶ月にわたって、4回の観測で7ppb(ppbは観測の単位で、10億分の1を表す)という、かなり微量ではありますがはっきりとしたメタン濃度の上昇を確認しました。それ以前にもそれ以後にも、濃度はもっと低く、この値の10分の1以下というレベルだったそうです。 ...

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