3月16日(月)(アメリカ現地時間)、アメリカ・テキサス州、ヒューストン郊外のザ・ウッドランズにて、月・惑星科学会議(LPSC: Lunar and Planetary Science Conference)が開催されています。

今年で46回目となるこの会議は、その第1回が、アポロ計画により持ち帰られた月のサンプルの解析結果を発表するための会議であったことが始まりであるという、月・惑星探査にとっては世界最大、そして最も権威ある学会です。
すでに現地時間月曜日午前中で参加登録者は1400名を越えています。

ザ・ウッドランズは、ヒューストンの国際空港から北に約30キロのところにある新興開発地で、ここの中心部にある大きな会議場が学会会場となっています。かつては、NASAジョンソン宇宙センターがあるヒューストンの南側で行われていた(さらにその前はジョンソン宇宙センター内が会場だった)こともあるのですが、参加者が激増したこと、さらには海外からの参加者が増大したこともあり、空港からの利便性が高く、多くの参加者を収容できる今の会場に数年前から移っています。

今年の大きなテーマとしては、火星探査の解析結果発表や、昨年まで展開されていた数多くの月探査計画の成果発表、先日準惑星ケレスの周回軌道に投入されたドーンなどの話題が中心になることと思われます。帰還中には注目すべき発表もあるかと思いますし、メディアなどで取り上げられることもあると思います。ぜひ注目しておいて下さい。

また、LPSCではツイッターでの情報発信が極めて盛んに行われています(もちろん英語が主体ですが)。共通ハッシュタグ「#LPSC2015」で、学会の状況がほぼリアルタイムで伝えられています。こちらもぜひ、注目していて下さい。

編集長も現地に乗り込んでいます(この記事も学会会場で書いています)。面白い話題がありましたら随時このブログでご報告いたします。