夜空にうかぶ、私たちにもっとも近い天体「月」。
この「38万キロメートル離れたおとなりさん」に対して、
今まで人類はどのようなアプローチをしてきたのでしょうか。
これまでの、そしてこれからの私たちの月への取り組みをみていきましょう。

日本の月探査

なぜ私たちは、月に行きたいのでしょうか? なぜ、アポロ計画で宇宙飛行士を月に送り込んだのに、40年以上も経ってから、無人の探査機を月に送ろうとしているのでしょうか?
私たちが月探査を実行するその根本的な理由は、月をもっとよく知るためです。月を知ることは地球を、私たちを知ることにつながっていきます。 ここでは、私たちが月に行こうとしている理由について、まとめてみました。以下、順番にご覧ください。
※本コーナーは内容が1998年当時のままです。近日中に全面改訂の予定ですが、それまでは「歴史的な資料」という形でご覧いただけますと幸いです。

月探査年表

人類の宇宙開発が始まるとほぼ時を同じくして、月への挑戦が始まりました。
この年表では、1950年代後半のごく初期の月への挑戦から21世紀現在の月探査まで、人類が月へ挑戦してきた歴史を網羅しています。この表のすべてが、月への挑戦の歴史です。

これまでの月探査

これまでに打ち上げられ、運用されてきた月探査機の一覧です。

現在行われている月探査

現時点で実施されている月探査です。

将来の月探査計画

これから打ち上げが計画されている月探査計画です。なお、計画はあくまでも予定であり、内容や名称などが変更されたり、場合によっては中止される可能性もあります。月探査情報ステーションではなるべく最新の情報を盛り込むべく改定してまいりますが、間に合わない場合もあります。その点ご了承くださいますよう、お願いいたします。

  • スリム (SLIM) (日本: 2023年9月6日打ち上げ、2023年末〜2024年早期に月面着陸予定)
  • CLPS (商業月輸送プログラム) (アメリカ、2023年〜)
  • ヤオキ (YAOKI)  (2024年に上記のCLPSにて打ち上げ予定)
  • ハクトR (HAKUTO-R) M2 (日本: 2024年打ち上げ予定)
  • ハクトR (HAKUTO-R) M3 (日本: 2026年打ち上げ予定)
  • バイパー (アメリカ、2024年打ち上げ予定)
  • ゲートウェイ計画 (国際共同・2024年頃〜2029年?)
  • 嫦娥6号 (中国: 2024年5月打ち上げ予定)
  • ルペックス (日本・インド: 2024年度をめどに打ち上げ予定)
  • うずめ計画 (UZUME) (日本)
  • ツキミ計画 (TSUKIMI) (日本)
  • ルナー・フラッシュライト (アメリカ、2020年)
  • 嫦娥7号・嫦娥8号 (中国)
  • べレシート2 (イスラエル、時期未定)
  • ルナ・レズルス計画 (ロシア、ルナ26号として打ち上げ予定)

中止された月探査計画

残念ながら中止されてしまった月探査機計画です。歴史的な観点から、月探査情報ステーションでは中止された月探査計画も記録のため残してあります。

いろいろな月探査計画

国として月探査を計画しているが具体的な計画になっていないものや、学生や民間企業など、国や国の研究機関以外が行おうとしている月探査計画をまとめています。

将来の月探査

将来の月探査のために、研究者や技術者は日夜研究を重ねています。そのためのプロジェクトや挑戦の一環をご紹介していきます。