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月・惑星へ

日本の月探査
人類にとっての月

 それでは、月はこれからの人類にとってどのような意味を持つのでしょうか。 なぜ、21世紀を迎えた今、「ふたたび月へ」なのでしょうか。
 冷戦当時は国家の威信を示すための絶好のモデルであった月ですが、21世紀を生きる人類にとって持つ意味は、概ね次の3つに集約されます。

(1) 人類の活動領域の拡大の新たな拠点
  月自体が人類のフロンティアであるばかりでなく、月のさらに先(火星など)へ進出するための拠点として重要な意味を持っている。
(2) 月の科学的探査による太陽系の理解と月面を利用した科学観測の実現
  月の科学的探査により、地球や太陽系の起源の解明が可能になる。また、大気がなく、地球からの電波が届かない月の裏側は天文観測には理想的な場所である。
(3) 資源とエネルギー利用
  地球の資源を補い、人類発展の糧になり得る。

 これらのことはあくまでもアポロに代表される過去の月探査プロジェクトにより得られた膨大なデータをもととしたビジョンであるといえます。 アポロやルナで示した一歩目の意味がほぼ明らかになった今だからこそ思い描ける二歩目といえるでしょう。
 アポロやルナなどの大規模プロジェクトからの数十年の間に、宇宙輸送技術、探査技術は著しい進歩を遂げています。 制御系、センサ系、通信系など、いずれをとってもアポロの時代とはまさに桁違いの能力や信頼性が得られています。 また、アポロほど華やかではありませんが、いくつかの衛星が月に向けて打ち上げられていますし、月よりもはるかに遠い惑星への探査も着実に進行しています。 このような背景により、より効率的に、より高度な月探査を展開する基盤が整ったことが「ふたたび月へ」という発想を加速させる大きな力となっています。

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