惑星探査 (ブログ)

エウロパ・クリッパーの搭載機器が決定

NASAが計画している、木星の衛星を探査する周回探査機「エウロパ・クリッパー」について、NASAは26日、搭載する9つの科学機器の選定を完了したと発表しました。 エウロパ・クリッパーは、木星の4つの大きな衛星「ガリレオ衛星」の1つであるエウロパを探査することを目的にした衛星です。エウロパの周囲を回りながら、エウロパの内部に存在するとされる海の有無や、もし存在した場合にはその深さや温度などを詳細に調べることを目的としています。海…つまり、液体の水があるということは、そこに生命が育まれている可能性もあります。そのような可能性があるかどうかを調べることが、エウロパ・クリッパーの究極の目的です。 ...

2023-07-10T10:02:16+09:002015年5月27日(水)|エウロパ・クリッパー|

メッセンジャーのデータから水星の過去の磁場が明らかに

先日5月1日(日本時間)に、水星に制御衝突を行ってミッションを終了したアメリカの水星探査機メッセンジャー(MESSENGER)ですが、ミッション期間中に得られた膨大なデータの解析はこれからも続きます。そんな中、このメッセンジャーのデータの解析から、水星の磁場はこれまで考えられていたより古い時期から存在していた可能性が高いことが明らかになってきました。 水星は、太陽系の固体惑星(水星、金星、地球、火星)の中で、地球とともに現在でも磁場を持っている惑星として知られています。磁場は、天体内部のコアが原因で発生します。地球の場合は、鉄やニッケルなどでできた液体のコア(外核)が運動することで、ちょうど発電機のようにして磁場が発生すると考えられています。 ...

2016-03-28T07:04:50+09:002015年5月11日(月)|メッセンジャー|

水星探査機メッセンジャー、水星表面に制御衝突しミッション終了

水星探査機メッセンジャーは、アメリカ東部夏時間4月30日午後3時26分(日本時間では5月1日午前4時26分)、水星表面に制御衝突し、探査を終了しました。 制御衝突とは、探査機をあらかじめ決められた場所に衝突させる、探査終了の方法です。周回衛星の場合、そのまま周回軌道に放置しておくと、将来の探査機に悪影響を与えたり、思わぬ場所に落下して汚染などの影響を与えるという問題があります。そのため、探査機の燃料が少なくなるなど、探査の最終段階を迎えたときには、残りの燃料などを勘案しつつ、衝突させる場所を決めた上で、燃料が残っているうちに軌道を制御してその場所へと落下させます。このような手法は、例えば月探査衛星「かぐや」や同じく月探査衛星の「ラディー」でも採用されました。 ...

2023-07-10T10:02:17+09:002015年5月1日(金)|メッセンジャー|

冥王星に極冠が存在か?…ニューホライズンズの観測で明らかに

7月14日に冥王星に最接近する予定の冥王星探査機ニューホライズンズですが、まだかなり距離があるものの、写真による観測はすでに開始しています。その写真の解析から、冥王星に極冠(極地域にある氷あるいは雪の層)が存在する可能性が明らかになりました。 下の2枚の写真(実際には、複数の写真をつなぎあわせたアニメーションとなっています)は、4月中旬に、冥王星から約1億1300万キロの地点から撮影されたものです。ニューホライズンズに搭載された「広範囲カメラ」(LORRI)によって撮影されています。各画像は、画像デコンボリューションという手法によって処理され、下のような画像にまとめられました。 ...

2023-07-10T10:02:17+09:002015年4月30日(木)|ニューホライズンズ|

NASAの月・惑星探査の将来計画が学会で発表される

現在、アメリカ・テキサス州ヒューストン(より正確にいいますと、ヒューストンのちょっと北にある街、ザ・ウッドランズ=The Woodlands)で開催されている第46回月・惑星科学会議(LPSC)において、NASAが現在実施及び計画している月・惑星探査についての状況及び将来構想が発表されました。 ...

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