ブログ

キュリオシティのターゲットは、ルート上の「ちょっと変わった岩」

火星探査機マーズ・サイエンス・ラボラトリー(MSL。愛称「キュリオシティ」)の最初のターゲットは、移動ルート上にある、フットボールくらいの小さな岩になりそうです。ここで、ロボットアームの試験などを行うことになりそうです。 キュリオシティは現在、この岩から約2.5メートルほど離れたところにいます。この岩がある場所は、着陸点(ブラッドベリ着陸点)から、グレネルグと呼ばれている場所の途中にあります。今後数日かけて、ロボットアームをこの岩に近づけ、アームに搭載されているスペクトロメーターなどの機器の試験や、カメラでのクローズアップ撮影などを行う予定です。 ...

ドーン、小惑星ベスタで含水鉱物を発見

先日、約1年探査を続けてきた小惑星ベスタから離脱した探査機ドーンですが、その新たな発見は、いわばベスタのネックレスとでもいえるものです。このほど、ドーンの探査結果の分析について論文が2本発表され、その中で、揮発性物質(あるいは蒸発しやすい物質)がベスタの赤道を取り巻くように分布していることが明らかにされました。 おそらくこの揮発性物質は、ベスタに存在する水を含む鉱物から放出されたと思われます。ベスタの表面にはところどころ、大きな穴が開いた地形が確認されていますが、これはこのような揮発性物質が抜けて陥没した跡だと考えられています。ドーンの観測そのものでは、ベスタに水を確認していませんが、外部からいん石などの形でもたらされた水により、ベスタに含水鉱物(水を含む鉱物)が存在していることは確かなようです。この研究結果は、木曜日(20日)に発行される科学雑誌サイエンスに掲載されます。 ...

2016-04-06T02:47:28+09:002012年9月22日(土)|ドーン|

中国の月探査、無人段階は2017年に終了

中国月探査機計画の最高責任者である欧陽自遠氏は、このほど会合で演説し、中国の月探査のうち、無人の段階は2017年頃をめどに終了すると語りました。なお、そのあとに来る段階として有人月探査が考えられますが、それをいつから開始するかについては明言しませんでした。 中国の月探査は、周回、着陸、回収(サンプルリターン)という3つの段階を踏んで行われ、それぞれの段階に2機ずつ探査機を飛ばすことになっています。例えば、周回段階では嫦娥1号と2号が飛行し、着陸段階では嫦娥3号が間もなく(2013年頃に)打ち上げられる予定です。またそのあとに嫦娥4号が予定されています。 ...

2016-04-06T02:47:54+09:002012年9月20日(木)|嫦娥(じょうが)|

キュリオシティ、ロボットアームの準備をほぼ完了

火星探査機マーズ・サイエンス・ラボラトリー(愛称「キュリオシティ」)に搭載されているロボットアームの準備がほぼ完了しました。2.1メートルもある非常に長いこのロボットアームには、様々な装置が搭載されています。探査チームでは今回、ローバーを動かさず、9月5日に到達した地点で静止して準備作業を行いました。今週末にはローバーの運転を再開し、最初に探査する岩をローバーに搭載されたカメラで撮影する予定です。 今回、このロボットアームに搭載された2つの装置のうち、火星拡大鏡撮像装置(MAHLI)とアルファ粒子・X線スペクトロメーター(APXS)の試験が終了しました。MAHLIは岩石表面の模様を高精度で撮影することができる装置です。APXSは、アルファ粒子と呼ばれる粒子やX線を使って、岩石の中の元素などを測定できる装置です。 ...

火星に「ドライアイス」の雪が降っていることが判明

NASAの火星探査機マーズ・リコネサンス・オービター(MRO)の探査データを解析した結果、火星の地表に、二酸化炭素の氷(いわゆる「ドライアイス」)の雪が降り積もっていることがわかりました。太陽系の天体の中で、二酸化炭素の氷が雪として降っていることが確認されたのは、火星がはじめてです。 この成果を記した論文は、間もなく、「地球物理学研究論文誌」(JGR: ...

Go to Top