中国月探査計画の最高責任者である欧陽自遠氏は、このほど学会で講演し、中国月探査の第3段階であるサンプルリターン計画の第1号機となる「嫦娥5号」を2017年に打ち上げる予定だと述べました。人民網日本語版が伝えています。
中国の月探査は、第1段階の「周回」、第2段階の「着陸」、第3段階の「帰還」(サンプルリターン)に分けて進められています。このうち、第1段階は、2007年打ち上げの嫦娥1号、及び2010年打ち上げの嫦娥2号により達成されました。第2段階については、来年(2013年)下半期に打ち上げるとされている嫦娥3号、及び2015年に打ち上げる可能性がある嫦娥4号により実施されます。
嫦娥5号の打ち上げは、以前から2017年とされていましたが、欧陽自遠氏の発言によって、その可能性、及び信ぴょう性がかなり高まったことになります。
なお、欧陽自遠氏は、その次の段階にあるとされる有人月探査計画について、スケジュールは未定であると述べています。
・人民網日本語版の記事
  http://j.people.com.cn/95952/7974025.html
・嫦娥計画 (月探査情報ステーション)
  https://moonstation.jp/ja/history/Chang_e/