キュリオシティの1周年が近づく
火星探査機マーズ・サイエンス・ラボラトリー(愛称「キュリオシティ」)が昨年8月6日(日本時間、及びアメリカ東部夏時間)に火星に到達してから、間もなく1年になろうとしています。何かもっとずっと前に火星にたどり着いていたような気もしますが、それは、この1年でキュリオシティがあげてきた様々な素晴らしい成果も関係しているかも知れません。すでに、キュリオシティの当初の目標であった「火星がかつて、生命を育むのにふさわしい環境であったかどうかを解明する」という目標は、イエスの返事と共に達成できたと考えてよいでしょう。そして、キュリオシティの目標は、さらに先、将来の探査を見据えるところに来ています。 この1年間でキュリオシティが地球へと送信してきたデータの総量はなんと190ギガバイト以上にもなります。DVDに入れたとして約40枚分のデータが火星から送られてきたということになるわけです。写真は36700枚の完全な画像と35000枚のサムネイル(縮小)画像、岩石組成を調べるためのレーザーの発射回数は合計75000回以上、2つの岩石についての組成分析を完了、そして1マイル(約1.6キロメートル)以上の距離を走破しています。 ...