NASAが進める小惑星探査プログラム「小惑星イニシアチブ」について、このほど新しい映像・画像が公開されました。
その一部をご紹介しましょう。

まずは、オライオン有人宇宙船が、小惑星を捕獲した無人探査機とドッキングしている様子です。
現在の計画では、まず小惑星を捕獲し、軌道からずらすための無人探査機が打ち上げられます。小惑星を元の軌道からずらし、地球-月遷移軌道まで持ってきたところで、地球からは宇宙飛行士が乗り込んだオライオン宇宙船が打ち上げられます。やがて、オライオン宇宙船は無人探査機とドッキング、宇宙飛行士たちは捕獲した小惑星を探査することになります。

オライオン宇宙船とドッキングした無人小惑星捕獲探査機

オライオン宇宙船とドッキングした無人小惑星捕獲探査機

こちらは、2人の宇宙飛行士たちが、渡りばしご(というよりは棒ですね)を使ってオライオン宇宙船から小惑星へと移動している様子です。

宇宙飛行士による小惑星探査

棒を使って捕獲した小惑星へ向かう宇宙飛行士の想像図

捕獲した小惑星は有人宇宙船とドッキングしているわけですから、一旦宇宙飛行士たちが小惑星に移れば、文字通り何でもできるわけです。写真を撮ってもよし、その場で詳細に記録してもよし、もちろん、一部を持ち帰ってもいいというわけです。
小惑星の捕獲は、膨張する構造(インフレータブル構造)を持つ無人宇宙船によって行われます。この膨張構造は布のようなもので行われると考えられますので、宇宙飛行士がその布を切って中の小惑星をみることは簡単に行えると考えられます。
なんとも大胆な考え方ですが、NASAとしては、このような探査をより具体的に検討していく予定で、9月末から10月のはじめにかけては、寄せられたアイディアを元にした検討を実施していく予定としています。

捕獲した小惑星を探査する宇宙飛行士

捕獲した小惑星を探査する宇宙飛行士の想像図

これら、探査の模様をまとめたビデオも、NASAから公開されています。

  • NASAの記事 
[英語] http://www.nasa.gov/content/new-imagery-of-asteroid-mission/
  • 小惑星イニシアチブの画像ギャラリー (NASA) [英語] http://www.nasa.gov/content/asteroid-initiative-concept-image-gallery/
  • 小惑星イニシアチブ (月探査情報ステーション)
    https://moonstation.jp/ja/pex_world/AsteroidInitiative/
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