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メッセンジャーの水星周回探査1年、水星の素顔が明らかに

水星探査機メッセンジャーは、1年間にわたる基本探査期間をこの3月17日に終了しました。この期間に探査機が撮影した写真は合計10万枚以上にも達しました。そして、探査機がはるか彼方の水星から送ってきた科学データは、この天体の地形や構造、内部構造(とりわけ中心部のコアについて)、極地域にあるとされる永久影の領域などについて、多くの情報をもたらしてくれました。 これらの発見は、本日(3月21日)に発行される科学雑誌サイエンス・エクスプレス(電子版)に2本の論文が掲載されているほか、現在テキサス州ザ・ウッドランズ(ヒューストンの北隣の街)で開催されている、世界最大の月・惑星科学に関する国際会議、月惑星科学会議(LPSC)においても、合計57本の発表が行われます。この会議の席では、成果発表に関する記者会見のほか、来年3月まで予定されている延長探査期間についての基本的な考え方についても発表する予定です。 ...

2016-04-06T07:36:49+09:002012年3月24日(土)|メッセンジャー|

月惑星科学会議が終わる 〜1700人以上の参加者

テキサス州ザ・ウッドランズで開催されていた月惑星科学会議(LPSC)は、現地時間の23日(金曜日)ですべての日程を終了しました。 主催者の月惑星研究所(LPI)によると、今回の学会の登録者(参加者)は1761人に達し、35カ国からの参加者を迎えたとのことです。 ...

2016-04-06T07:37:04+09:002012年3月24日(土)|月・惑星探査一般|

月惑星科学会議でのドーン計画のベスタ探査結果のまとめ 〜BBCの報道〜

第43回月惑星会議では、新たな探査による様々な新しい成果が発表されています。そのうちの1つに、昨年7月に小惑星ベスタを周回する軌道に入った探査機ドーンのデータの初期解析があります。この発表内容について、イギリスBBCが伝えています。 この初期成果によると、これまでベスタは、「大きな小惑星」と考えられてきましたが、表面についての詳細な解析の結果、地球のような固い表面をもつ惑星との中間段階に位置する天体であるということがわかってきました。 ...

2016-04-06T07:37:27+09:002012年3月24日(土)|ドーン|

月惑星科学会議、水星、火星探査などの成果発表が相次ぐ

3日目を迎えた月惑星科学会議(LPSC)では、最新の探査計画から得られた成果の発表が相次ぎました。とりわけ、昨年3月(まさにこの学会が開催されるタイミング)で水星周回軌道への投入が行われ、今月に1年間の基本探査期間を終了した水星探査機メッセンジャーについては、各種観測機器による探査の成果が発表され、まさに教科書を書き換える成果となっています。 今回発表された探査結果では、まず水星の磁場についての詳細な測定結果が公表されました。また、重力については、水星の慣性能率の比についての詳細な数値が発表されました。その値は0.353プラスマイナス0.00172というものです。なお、この値は、0.4の時が均質な球で、その値を下回るほど、内部に密度差の大きな物質が存在する(すなわち、大きなコアが存在する)ことになります。 ...

2016-04-06T07:37:57+09:002012年3月22日(木)|月・惑星探査一般|

月惑星科学会議の席でNASAタウンミーティングが開催される

アメリカ・テキサス州ザ・ウッドランズで開催されている第43回月惑星科学会議(LPSC)は、19日より開幕し、月・惑星探査の多くの成果の発表が行われています。 19日夕方には、NASAの惑星探査担当者が出席し、科学者たちと探査についての議論を交わすという、NASAタウンミーティング、通称「NASAナイト」(NASA ...

2016-04-06T07:38:10+09:002012年3月22日(木)|月・惑星探査一般|
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