グレイル

月の「東の海」は直径60キロもの天体の衝突でできた…月探査機グレイルのデータで明らかに

探査機から得られたデータはすべてが貴重なものです。そしてその量は近年どんどん膨大になっていき、科学者が解析するには何年もかかるのが通例となっています。日本の月探査機「かぐや」のデータも、打ち上げから9年経過した今も科学者が懸命になって解析しています。 2011年に打ち上げられ、2012年12月に運用を終了した月探査機「グレイル」もそのような探査機の1つです。月の重力を詳細に調べることを目的としたこの探査機は、2つの探査機からなる珍しい構成の月探査機でした。 ...

2023-07-10T10:01:43+09:002016年10月31日(月)|グレイル|

月探査機グレイルの衝突跡をルナー・リコネサンス・オービターが確認

昨年(2012年)の12月、約9ヶ月にわたる探査を終了し、月面に制御衝突した月探査機「グレイル」の衝突跡が、月を周回している探査機ルナー・リコネサンス・オービター(LRO)の写真から発見されました。 グレイルは2機からなるめずらしい探査機で、相互の距離を測ることで月の重力、とりわけ表側の重力を高精度で調査することを目的としていました。 ...

月探査機グレイル、月面に落下、落下場所は「サリー・ライド衝突点」と命名

NASAの月探査機グレイルは、日本時間で18日の朝(アメリカ太平洋標準時で17日昼)に、月の北極地域に落下し、探査を終了しました。落下地点に生成されたクレーターには、アメリカ発の女性宇宙飛行士であり、本探査でも教育用カメラの運用などで力を尽くし、今年7月に亡くなったサリー・ライドさんの名前を取り、「サリー・ライド衝突点」と命名されました。 落下は、もともと予定していた地点へ落下させる「制御衝突」という形を取りました。その準備のため、14日(金曜日=現地時間)から探査機は徐々に高度を下げ、月の北極地域にある衝突点の山へ向けて高度を下げていきました。2機の探査機はそれぞれ、アメリカ太平洋標準時で17日午後2時28分51秒(日本時間で18日午前7時28分51秒)、及び同じく午後2時29分21秒(日本時間で18日午前7時29分21秒)、月面に衝突しました。衝突時の速度は秒速1.7キロメートルでした。衝突地点である「サリー・ライド衝突点」は、月の北極地域にあるゴールドシュミット・クレーターの近くにある、高さ約2.5キロメートルの山の南側側面にあたります。 ...

2016-04-06T01:57:00+09:002012年12月18日(火)|グレイル|

月探査機グレイル、17日(現地時間)の落下に向けて準備

先日、探査データから詳細な月面の重力図が作成された月探査機グレイルですが、現時点では基本探査期間を終え、延長探査期間に入っています。 しかし、いよいよ探査も終盤となってきました。NASAでは、グレイルの探査を17日午後2時28分(アメリカ太平洋標準時。日本時間では18日午前7時28分)に終了し、探査機を南極付近の山に制御衝突させる予定としています。 ...

2016-04-06T01:57:31+09:002012年12月16日(日)|グレイル|

月探査機グレイルのデータを元に、月の重力場地図を作成

NASAが昨年打ち上げ、現在も月の周りを周回している月探査機「グレイル」のデータを元に、このほど詳細な月の重力場の地図が完成しました。この「詳細」という文字は、これまで得られた地球以外の天体の中でももっとも詳しい重力場の地図という意味であり、事実上、月は天体の中でもっとも詳細に重力場が調べられた天体であるということになります。 重力場は、月の内部構造、あるいは地下の構造を明らかにします。地下、あるいは月内部の物質によってどれだけ引っ張られているか、という値が「重力」だからです。粗い重力マップでは、引っ張られている物質の重さを粗くしか特定できませんが、重力の地図が細かくなると、月内部のどのあたりにどのような重さの物質があるかを詳しく知ることができるようになります。 ...

2023-07-10T10:02:29+09:002012年12月10日(月)|グレイル|
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