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火星の砂丘の変化が探査機で捉えられる

NASAの火星探査機、マーズ・リコネサンス・オービター(MRO)の観測から、火星の砂丘の移動が、これまで考えられていたより大きなスケールで起きていることがわかりました。その規模はちょうど地球の砂丘のそれに匹敵するとのことです。この研究結果は、9日に発行される科学雑誌ネイチャーの電子版に掲載されます。 なぜこれが予想外かというと、砂丘を動かす力である風が火星と地球では根本的に異なるからです。そもそも火星の大気は地球の100分の1しかありません。また、意外に思われるかも知れませんが、強い風は地球よりもまれで、また地球よりも弱いのが通例だからです。 ...

ESAの将来探査の候補に木星探査計画が選定される

ヨーロッパ宇宙機関(ESA)はこのほど(5月2日)、新たな惑星探査計画の候補として、木星探査計画を選定したと発表しました。 これは、ESAの将来探査計画「コズミックビジョン」における、大型惑星探査計画の中での候補選定です。コズミックビジョンの中でも、2015〜2025年に打ち上げる予定の、大規模な(Lクラス=Large−Scale)プログラムとして選定されています。 ...

2017-04-19T11:03:30+09:002012年5月6日(日)|ジュース|

ドーンの最新の探査結果が発表される

昨年から小惑星ベスタの探査を続けている探査機ドーンについて、その最新の探査結果がこのほどNASAから発表されました。ベスタの表面がこれまで考えられていたより変化に富んでいることや、温度変化が急激であることなど、内部構造についての手がかりになるような結果も得られています。今回の最新探査結果は、現在オーストリアのウィーンで開催されているヨーロッパ地球物理学連合大会で発表されており、この結果が、ベスタをはじめとする小惑星の形成や進化を理解するために役立つものと期待されています。 ドーンの探査では、上空680キロ、及び210キロからベスタ表面の写真を撮影していますが、この写真から、ベスタ表面がバラエティに富む鉱物や岩石の分布をしていることがわかってきました。スペクトルごとの写真を特殊な方法で重ね合わせた画像を作成することにより、特定の鉱物が多く集まる場所などがわかり、一度溶けたとされているベスタ表面の物質についてのよりよい理解につながります。 ...

2016-04-06T07:33:47+09:002012年5月2日(水)|ドーン|

ドーン、ベスタ探査の若干の延長が決定

現在、小惑星ベスタの探査を行っているドーンですが、いわば「ロスタイム」として、約40日ほどの探査延長が決定しました。今回の探査延長により、ドーンがベスタを離脱する日は8月26日となり、一方、次の目的地である準惑星ケレスへ到着する日程はこれまで通り、2015年2月で変わりありません。 今回の探査期間延長では特に追加支出が発生するということもなく、探査機の推進システム(電気推進システム)をより柔軟に扱うことができたことが今回の延長探査の余裕を生むきっかけになっています。 ...

2016-04-06T07:34:17+09:002012年4月22日(日)|ドーン|
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