月は地球から少しずつ離れているということですが、逆に、昔はもっと地球に近かったのでしょうか?月の見え方は今とは変わっていたのでしょうか?
現在、月は地球から、年に約3センチメートル程度の速さで離れつつあります。 ということは、これを元に戻していくと、過去は月はもっと地球に近いところにいたのではないか、という想像ができます。 ...
現在、月は地球から、年に約3センチメートル程度の速さで離れつつあります。 ということは、これを元に戻していくと、過去は月はもっと地球に近いところにいたのではないか、という想像ができます。 ...
月は地球の自転のエネルギーをもらって少しずつ地球から離れていきますが、これは地球の自転速度が月の公転速度より速い場合に起こります。現在より月の軌道が40パーセントほど大きくなるところまでくると、地球の自転速度は月の公転速度と同じになり、そこで月が地球から離れていくのも止まるであろうと考えられています。 そのときの月の公転周期は約70パーセントほど長くなっていていて、ひと月の長さが50日(現在の1日の長さの単位で)程度です。この時の地球の一日の長さがひと月の長さと同じになっているので、現在の一日の長さに比べると非常に長くなります。ただし、このようなことが起きるのは何十億年(あるいは100億年以上)も先の話です。 ...
月の表側全域の地図は、1645年、オランダのラングレヌスによってはじめて作られましたが、そこで彼は大きな暗い地域を「海」、明るい地域を「陸」と名付けています。「陸」は現在では「高地」と呼ばれる方が一般的です。 月が誕生した初期には表面の数百キロメートルは溶融して巨大なマグマの海が出来ていました。マグマの海が冷えるにつれて、いろいろな鉱物が結晶していきますが、軽くて白っぽい斜長石の結晶は表面に浮かび、重くて黒っぽい輝石やかんらん石の結晶はマグマの海の底に沈みました。月の高地はこのようにしてできた斜長石の地殻だと考えられています。 ...
このことを知るためには、まず「角運動量」という量を理解することが必要になります。 回転している物体は必ず勢い(あるいは運動量)を持ちます。例えば、振り回したヨーヨーはぶつかると痛い思いをします。これは回転している物体が速度を持っているからです。 ...
アポロ計画では、月に地球のような磁場があるかどうかが調べられました。もし月にも地球のような磁場があるとしたら、月にも、地球のように磁場を産み出すような内部活動があることになります。それはすなわち、月が今でも活動的な天体であることを証明することにつながります。 アポロ計画で行われた磁場探査の結果、月には地球のように、全球で磁場が存在しているということはありませんでした。ただ、測定の結果、月の海の地域に「残留磁場」と呼ばれる磁場が存在していることがわかりました。 ...