既に打ち上げられた、あるいは火星に到着している探査機を示しています。(2023年2月1日現在)
将来の火星探査の計画については、「これからの火星探査」のページをご覧ください。
表の見方
 背景が灰色…失敗した探査
 背景が薄い緑色…現在実施中の探査

探査機名 打上日 打上国 探査形態 主な成果
マルス1号 1962年11月1日 旧ソ連 フライバイ
(195,000km)
打上4.5ヶ月後、通信途絶。
マリナー4号 1964年11月28日 アメリカ フライバイ
(9,846km)
写真撮影22枚。
大気観測、磁場観測
マリナー6号 1969年2月25日 アメリカ フライバイ
(3,431km)
写真撮影88枚。気圧、温度、大気組成観測
マリナー7号 1969年3月27日 アメリカ フライバイ
(3,430km)
写真撮影88枚。気圧、温度、大気組成観測
マルス2号 1971年5月19日 旧ソ連 周回、
着陸
写真撮影。赤外/可視/紫外領域の観測。
着陸失敗
マルス3号 1971年5月28日 旧ソ連 周回、
着陸
写真撮影。赤外/可視/紫外領域の観測。
着陸成功
マリナー9号 1971年5月30日 アメリカ 周回 写真撮影7,329枚。大気観測、地表観測。
観測。
マルス4号 1973年7月21日 旧ソ連 フライバイ
(2,200km)
写真撮影。周回軌道投入に失敗。
マルス5号 1973年7月25日 旧ソ連 周回、
着陸
写真撮影。オゾン層検出。
マルス6号 1973年8月5日 旧ソ連 着陸 着地直前に通信途絶。
マルス7号 1973年8月8日 旧ソ連 着陸 着陸失敗。
バイキング1号 1975年8月29日 アメリカ 周回、
着陸
(クリュセ平原)
写真撮影、気象観測、土壌分析、
大気成分分析、生命探査。
バイキング2号 1975年9月9日 アメリカ 周回、
着陸
(ユートピア平原)
写真撮影、気象観測、土壌分析、
大気成分分析、生命探査。
フォボス1号 1988年7月7日 旧ソ連 周回、
フォボス着陸
打上2ヶ月後姿勢異常のため電力供給不能。
フォボス2号 1988年7月12日 旧ソ連 周回、
フォボス着陸
火星周回軌道投入、
火星観測を実施中に通信途絶。
マーズ・オブザーバー 1992年9月25日 アメリカ 周回 火星到着直前に通信途絶。
マーズ・グローバル・サーベイヤー 1996年11月7日 アメリカ 周回 高精度(解像度数メートル)での火星表面撮像。2006年11月に更新途絶し探査終了。
マルス96 1996年11月16日 ロシア 周回、
着陸、気球、
ペネトレーター
打ち上げ失敗。
マーズ・パスファインダー 1996年12月4日 アメリカ 着陸、ローバー エアバックを使用してアレス渓谷に着陸。
写真撮影、大気観測、土壌分析。
のぞみ 1998年7月4日 日本 周回 火星上層大気観測。写真撮影。電源系故障のため、2003年12月周回軌道への投入断念。フライバイ後太陽周回軌道へ
マーズ・クライメイト・オービター 1998年12月11日 アメリカ 周回 火星軌道投入時に投入失敗。
マーズ・ポーラー・ランダー 1999年1月3日 アメリカ 着陸 火星大気突入時に交信途絶。
ディープ・スペース2号機 1999年1月3日 アメリカ ペネトレーター マーズ・ポーラー・ランダーに搭載。火星大気突入時に交信途絶。
2001マーズ・オデッセイ 2001年4月8日 アメリカ 周回 火星環境の調査。熱放射イメージングシステム、ガンマ線スペクトロメーター。探査実施中
マーズ・エクスプレス 2003年6月3日 ヨーロッパ 周回、着陸 火星表層環境の調査。岩石の分析。周回機は周回軌道へ入り観測中。着陸機は交信途絶。
マーズ・エクスプロレーション・ローバー
(1号機・スピリット)
2003年6月11日 アメリカ ローバー 火星表層岩石・環境の分析。着陸に成功。水の痕跡の発見など。2011年5月25日に運用終了。
マーズ・エクスプロレーション・ローバー
(2号機・オポチュニティ)
2003年7月7日 アメリカ ローバー 火星表層岩石・環境の分析。着陸に成功。水の痕跡の発見など。2019年2月14日に運用終了。
マーズ・リコネサンス・オービター 2005年8月12日 アメリカ 周回 火星環境及び、浅い地殻の水や氷の存在を調査。探査実施中
フェニックス 2008年5月26日 アメリカ 着陸 火星の表層及び地下環境の調査、気候調査。2008年11月に探査終了。
フォボス・グルント 2011年11月10日 ロシア サンプルリターン フォボスからのサンプルリターン、地質調査。打ち上げ後不具合によリ地球周回軌道を脱出できず、2012年1月16日に太平洋に落下。
蛍火1号 2011年11月10日 中国 周回 火星の地表、地質構造、気象などの探査。フォボス・グルントと同時に打ち上げ。同様に地球脱出に失敗し太平洋に落下。
マーズ・サイエンス・ラボラトリー (愛称・キュリオシティ) 2011年11月27日 アメリカ ローバー 各種観測機器による火星の地表の詳細調査。2012年8月6日に着陸成功。探査実施中。
マンガルヤーン 2013年11月5日 インド 周回 火星表層・大気の状況調査と深宇宙探査技術の習得。火星周回軌道投入成功(アジア初、世界で4番目)。火星表面観測を実施中。
メイバン 2013年11月19日 アメリカ 周回 火星上層大気の観測、大気散逸メカニズムの解明。火星周回軌道投入成功。観測実施中。
エクソマーズ(2016) 2016年3月14日 ヨーロッパ・ロシア 周回・着陸 火星大気の微量ガス観測、着陸技術の実証。打ち上げ成功。着陸実証機「スキアパレッリ」は墜落し、着陸失敗。
インサイト 2018年5月5日 アメリカ 着陸 火星の地質学的進化の調査を目的とする。火星の地震(火震)や風の音、熱流量測定を行う。2022年12月21日探査終了を宣言。
アル・アマル 2020年7月20日 アラブ首長国連邦 (UAE) 周回 火星の上層大気調査を目的とする。H-IIAロケットで打ち上げ。2021年2月9日に火星軌道に投入。観測実施中。
天問1号 2020年7月23日 中国 周回・着陸・ローバー 火星全体の探査を目的とする。中国自国のロケットで打ち上げた初の火星探査機。周回機は2021年2月10日に火星軌道に投入。着陸機・ローバーは5月15日に着陸成功。
マーズ2020 2020年7月30日 アメリカ ローバー・航空機 火星の水、生命探査と、将来的なサンプルリターン・火星有人探査に向けた準備・基礎実験を行う。上記「キュリオシティ」の後継機。2021年2月18日火星到着。4月にヘリコプター「インジェニュイティ」飛行成功。

資料協力: NPO法人 日本火星協会


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