速報 火星探査機エクソマーズは、日本時間10月19日、周回機の火星周回軌道への投入に成功しました。一方、着陸実証機「スキアパレッリ」は、着陸直前に通信途絶となりました。NASAの火星探査機マーズ・リコネサンス・オービターが撮影した写真から、着陸機は高速で地面に激突した可能性が高いとみられています。(2016年10月22日午後2時更新)
火星の生命の謎、そして地表や大気の様子を探るために打ち上げられるのが、エクソマーズです。エクソマーズは、ヨーロッパ宇宙機関(ESA)とロシアが共同で開発しました。
打ち上げは2回に分かれており、2016年3月14日には周回機と着陸実証機(愛称「スキアパレッリ」)が打ち上げられ、10月19日に火星に到着しました。周回機は火星周回軌道への投入に成功しましたが、スキアパレッリは着陸直前に行方不明となり、火星に激突したとみられています。
次の段階として2018年にはローバーが打ち上げられる予定でしたが、2020年に延期となりました。
- エクソマーズの概要 (ESA)