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「はやぶさ2」地球スイングバイは12月3日、探査機は順調に稼働中

打ち上げから間もなく5ヶ月。それでなくても宇宙ファンとしては気になる「はやぶさ2」の動向ですが、JAXAは比較的定期的に記者会見を行って、状況を伝えてくれています。 4月27日、JAXAは第1回のイオンエンジン連続運転後の状況についての記者会見を開きました。初代と同様、「はやぶさ2」も小惑星までの航行にはイオンエンジンを使用しますが、問題はこのエンジンがどれだけ安定して連続運転できるかです。イオンエンジンは長く運転できればできるほど推進力を生み出す仕組みになっていますし、やはり最初のうちはいろいろなトラブルが出がちですので、こういった初期の状況をしっかりとみていくことが大切です。 ...

2023-07-10T10:02:17+09:002015年4月30日(木)|はやぶさ2|

ESAも「はやぶさ2」の追跡に協力

大がかりな探査というものは、一つの国だけではなかなか完全にはできないものです。とりわけ、探査機を24時間追いかける追跡管制の分野では、国際協力は不可欠です。「はやぶさ」のときにも、アメリカ・NASAの深宇宙追跡網(DSN)が活躍したことはご存じでしょうか。実は今回の「はやぶさ2」では、アメリカに加え、ヨーロッパ宇宙機関(ESA)の追跡管制網も協力しています。このことについて、ESAがこのほどウェブ記事を公開しました。 ESAがJAXAの衛星の追跡管制を支援したのはこれがはじめてではなく、過去には「きらり」(OICETS)や赤外線天文衛星の「あかり」(ASTRO-F)でも支援を実施しました。しかし、月・惑星探査での管制支援ははじめてです。 ...

2023-07-10T10:02:17+09:002015年4月30日(木)|はやぶさ2|

冥王星に極冠が存在か?…ニューホライズンズの観測で明らかに

7月14日に冥王星に最接近する予定の冥王星探査機ニューホライズンズですが、まだかなり距離があるものの、写真による観測はすでに開始しています。その写真の解析から、冥王星に極冠(極地域にある氷あるいは雪の層)が存在する可能性が明らかになりました。 下の2枚の写真(実際には、複数の写真をつなぎあわせたアニメーションとなっています)は、4月中旬に、冥王星から約1億1300万キロの地点から撮影されたものです。ニューホライズンズに搭載された「広範囲カメラ」(LORRI)によって撮影されています。各画像は、画像デコンボリューションという手法によって処理され、下のような画像にまとめられました。 ...

2023-07-10T10:02:17+09:002015年4月30日(木)|ニューホライズンズ|

日本の月着陸計画「スリム」が始動、2018年度にも実施か

4月20日に開催された文部科学省の宇宙開発利用部会の中の国際宇宙ステーション・国際宇宙探査小委員会において、日本が計画している月着陸探査計画「スリム(SLIM)」の実施が承認された模様です。 「模様です」というのは、私自身がこの会合に出席して確認したわけではないということと、JAXAや宇宙科学研究所(おそらく実施主体となる)から何も発表がなされていないため、確認が取れていないという意味です。報道によれば、本計画に本年度から予算がつき、早ければ2018年度に打ち上げが実施されるということです。 ...

2023-07-10T10:02:17+09:002015年4月24日(金)|スリム|

「ドーン」探査最新状況が学会で発表される

この3月6日に準惑星ケレスの周回軌道に入り、史上はじめての準惑星探査を開始した探査機「ドーン」について、現在アメリカ・テキサス州ザ・ウッドランズで開催されている第46回月・惑星探査会議(LPSC)において最新の状況が報告されました。 ドーンは、小惑星(計画策定当時はまだ「準惑星」という分類はなかったのです)を探査するための探査機です。2007年9月に打ち上げられ、2011年7月に小惑星ベスタに到着、その素顔を詳細に観測しました。次々に明らかになるベスタの素顔は科学者だけではなく多くの人を驚かせ、興奮させました。 ...

2016-03-28T07:11:29+09:002015年3月20日(金)|ドーン|
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