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ボイジャー1号、深宇宙の新領域へ到達

木星、土星の探査を終え、太陽系から遠ざかり、いよいよ脱出しつつある惑星探査機ボイジャー1号は、このほど太陽系の縁の新たな領域に入った模様です。科学者によれば、ここは太陽系を離れ、恒星間空間へと入るための最後の領域のようです。 科学者は、この領域のことを「荷電粒子の磁気ハイウェイ」と呼んでいます。なぜかといいますと、この領域では、太陽からの磁場の磁力線が、恒星間空間の磁力線とつながっているからです。私たちの太陽圏(太陽の勢力が及ぶ範囲)から出てくる低エネルギーの荷電粒子は、ここで一気に広がっていき、逆に恒星間空間からの高エネルギーの荷電粒子がここから入ってきます。また、荷電粒子がこの領域に入ってくると、あたかも道に迷ったかのようにこの領域に捉えられてしまうことがわかっています。 ...

2016-04-06T01:59:01+09:002012年12月7日(金)|ボイジャー|

メッセンジャー、水星に氷の存在を確かめる

水星探査機メッセンジャーのデータの解析の結果、水星の極地域の日が当たらない場所に、かなりの量の氷があることが確かめられました。水星に氷が存在するという仮説はこれまでもしばしば唱えられてきましたが、今回の解析により、この仮説がはっきりと裏付けられたことになります。 今回の発見は、水星はもちろんのこと、地球のような、太陽にどちらかというと近いところにある惑星に、どのように水、あるいは生命の起源となる軽元素(比較的軽い元素)が存在するのかを指し示す大きな証拠になるといえるでしょう。 ...

2016-04-06T02:16:03+09:002012年12月4日(火)|メッセンジャー|

嫦娥3号の実物模型展示

中国が来年(2013年)の打ち上げを予定している月探査機「嫦娥3号」の実物大模型が、このほど開催された第9回中国国際航空宇宙博覧会(珠海航空ショー)で公開されました。着陸機は4本の足をもち、ローバーは6つの車輪を持つとのことです。 また、ローバーは自律判断機能も持っている模様で、障害物などをよけながら走行することができるとのことです。 ...

2016-04-06T02:18:10+09:002012年11月19日(月)|嫦娥3号|

「かぐや」データで、月の超巨大衝突と表・裏の違いを裏付ける研究成果が発表される

これまで、月の裏側には、直径が2500キロメートルにも及ぶ巨大盆地「南極-エイトケン盆地」が存在することは知られていました。そしてその形成は、月の進化にも大きな影響を与えたということはほぼ間違いないと、月科学者のほとんどは考えています。 このほど、産業技術総合研究所の中村良介氏を中心としたグループは、日本の月探査機「かぐや」のデータを分析することで、月の表側に、それを超える巨大衝突の痕跡を発見しました。今回の成果はそれだけではなく、その巨大衝突が元となって、現在の月の表側と裏側の姿、そしてその違いをもたらしたという推測も行なっています。 ...

2023-07-10T10:02:29+09:002012年10月29日(月)|かぐや|

キュリオシティが分析した岩に驚きが広がる

火星探査機マーズ・サイエンス・ラボラトリー(愛称「キュリオシティ」)が最初に分析した岩は、これまでの探査で考えられていたよりも複雑な組成を持っていることがわかり、科学者を驚かせています。また、地球内部の岩に似ていることもわかってきました。 マーズ・サイエンス・ラボラトリーの科学チーム共同研究科学者であるカリフォルニア工科大学のエドワード・ストールパー氏は、岩の科学分析結果についてこのように述べています。「今回発見された岩の科学分析結果をみると、かなり奇妙な点はあるのだが、岩自体は地球上の火山地帯によく存在する、いわゆる玄武岩に属するものである。ただ、火星で見つかっている同種の岩はたった1種類で、今回の岩がそれと同じような過程でできたのかどうか、現時点では断言できない。ただ、その岩の起源を考える上でここはいい場所かも知れない。」実際、このような岩石は地球上ではマントル由来と考えられるもので、かなり水を多く含むマグマから結晶化する過程でできてくることが知られています。 ...

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