火星探査 (ブログ)

インド宇宙機関、火星探査計画を正式表明

インドが先日、火星探査計画を正式承認し、2013年秋に打ち上げる予定であるということをこのブログでもお伝えしました。このほど、インド宇宙機関(ISRO)からもこの火星探査計画についての文書が発表されました。 今回の発表は、ISROのラダクリシュナン議長がワランガルの国立技術研究所で行った第10回の会議挨拶の中に含まれています。この会議冒頭の挨拶は全文がISROウェブサイトに掲載されていますが(URLは下記参照)、この中から、火星探査に関する部分だけを取り出してみます(下の挨拶では、3〜4ページ目にあたります)。 ...

2016-04-06T02:30:36+09:002012年10月1日(月)|マンガルヤーン|

キュリオシティ、火星に河原の跡を発見

先日活動を開始したばかりで、まだテスト中という形にある火星探査機マーズ・サイエンス・ラボラトリー(愛称「キュリオシティ」)ですが、早くも大発見を成し遂げました。ローバーを走らせている道の途上で、かつての河原の跡らしい地形を発見したのです。 河原となれば、当然川の跡ですから、水が流れた跡ということになります。これまでも、火星では数多くの水の証拠、あるいは水の存在を示唆するデータなどが発見、あるいは提示されてきましたが、河原のような証拠はまさに火星探査史上はじめてとなります。 ...

キュリオシティのターゲットは、ルート上の「ちょっと変わった岩」

火星探査機マーズ・サイエンス・ラボラトリー(MSL。愛称「キュリオシティ」)の最初のターゲットは、移動ルート上にある、フットボールくらいの小さな岩になりそうです。ここで、ロボットアームの試験などを行うことになりそうです。 キュリオシティは現在、この岩から約2.5メートルほど離れたところにいます。この岩がある場所は、着陸点(ブラッドベリ着陸点)から、グレネルグと呼ばれている場所の途中にあります。今後数日かけて、ロボットアームをこの岩に近づけ、アームに搭載されているスペクトロメーターなどの機器の試験や、カメラでのクローズアップ撮影などを行う予定です。 ...

キュリオシティ、ロボットアームの準備をほぼ完了

火星探査機マーズ・サイエンス・ラボラトリー(愛称「キュリオシティ」)に搭載されているロボットアームの準備がほぼ完了しました。2.1メートルもある非常に長いこのロボットアームには、様々な装置が搭載されています。探査チームでは今回、ローバーを動かさず、9月5日に到達した地点で静止して準備作業を行いました。今週末にはローバーの運転を再開し、最初に探査する岩をローバーに搭載されたカメラで撮影する予定です。 今回、このロボットアームに搭載された2つの装置のうち、火星拡大鏡撮像装置(MAHLI)とアルファ粒子・X線スペクトロメーター(APXS)の試験が終了しました。MAHLIは岩石表面の模様を高精度で撮影することができる装置です。APXSは、アルファ粒子と呼ばれる粒子やX線を使って、岩石の中の元素などを測定できる装置です。 ...

火星に「ドライアイス」の雪が降っていることが判明

NASAの火星探査機マーズ・リコネサンス・オービター(MRO)の探査データを解析した結果、火星の地表に、二酸化炭素の氷(いわゆる「ドライアイス」)の雪が降り積もっていることがわかりました。太陽系の天体の中で、二酸化炭素の氷が雪として降っていることが確認されたのは、火星がはじめてです。 この成果を記した論文は、間もなく、「地球物理学研究論文誌」(JGR: ...

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