月探査 (ブログ)

月探査機LROが捉えた月面の星条旗

アメリカが打ち上げた月探査機、ルナー・リコネサンス・オービター(LRO)は、最高で解像度50センチという非常に高性能のカメラを搭載しています。これだけのカメラがあれば、月面のいろいろなものが見えるわけですが、多くの人が見たいのは、アポロ計画の痕跡でしょう。例えば、アポロ計画で月面に設置された着陸船の残骸や科学機器、さらには旗などがみえるかどうか、というのは、誰しもが抱く疑問、というか期待ではないかと思います。 このうち、アポロ着陸船の下部や科学機器、さらにはローバーなどについては、すでに撮影に成功していますが、ついに「旗」の撮影にも成功しました。そう、アポロ計画で月面に設置された「星条旗」(アメリカ国旗)です。 ...

嫦娥3号の試練は月面の激しい温度差

来年(2013年)に打ち上げが予定されている中国の月探査機、嫦娥3号ですが、これについて、中国宇宙航空学会の楊俊華副理事長が、人民網のネットユーザとの対談企画で答えました。人民網日本語版が伝えています。 それによると、今回の嫦娥3号(着陸機とローバーから構成されています)について、もっとも難しい点は地形の複雑さであるとのことです。すでに嫦娥2号で着陸予定地点の「虹の入り江」地区については詳細な調査を済ませてあるものの、月面の地形は複雑であるとして気を引き締めています。また、昼間120度(編集長注: ...

2016-04-06T07:24:28+09:002012年7月31日(火)|嫦娥3号|

アメリカ初の宇宙飛行士で「グレイル」教育プロジェクト主宰者のサリー・ライドさん亡くなる

アメリカ初の宇宙飛行士であり、月探査機「グレイル」に搭載された教育目的の月撮像カメラ「ムーンカム」のプロジェクトを率いていた、サリー・ライドさんが亡くなりました。すい臓がんとの長い戦いの末、7月23日、62歳での生涯を閉じました。 サリー・ライドさんはロサンゼルス生まれ。1968年に地元高校を卒業してスタンフォード大学に入学しました。ここで物理学の博士号を含む4つの学位を取得、一方ではテニスの名プレーヤーとしての名も学内で馳せるなど、文武両道の大活躍をしました。 ...

2016-04-06T07:25:14+09:002012年7月26日(木)|グレイル|

嫦娥3号には原子力電池を搭載、月面での夜を越して滞在可能

人民網日本語版によると、来年打ち上げ予定の中国の月探査機、嫦娥3号は原子力電池を搭載し、月面での夜を耐えて長期滞在が可能であるとのことです。 この記事は、24日に開催された講演会で、中国月探査の最高責任者、欧陽自遠氏が述べたものです。 ...

2016-04-06T07:25:40+09:002012年7月25日(水)|嫦娥3号|

ルナー・リコネサンス・オービター、月のクレーターに氷を発見

NASAの月探査機、ルナー・リコネサンス・オービター(LRO)の観測により、月の南極地域にあるクレーター内部の表面物質に、22パーセントもの氷が含まれて可能性が高いということがわかりました。この発見を記した論文は、今日(21日木曜日)発売のイギリスの科学雑誌、ネイチャーに発表されます。 今回、かなりの量の水(氷)の存在が発見されたのは、月の南極地域にあるシャックルトン・クレーターです。このクレーターは、アメリカの有人月面探査でもたびたび有人基地設置場所の候補に挙がるクレーターで、これまでも水の存在についての議論が続けられてきました。 ...

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