来年(2013年)に打ち上げが予定されている中国の月探査機、嫦娥3号ですが、これについて、中国宇宙航空学会の楊俊華副理事長が、人民網のネットユーザとの対談企画で答えました。人民網日本語版が伝えています。
それによると、今回の嫦娥3号(着陸機とローバーから構成されています)について、もっとも難しい点は地形の複雑さであるとのことです。すでに嫦娥2号で着陸予定地点の「虹の入り江」地区については詳細な調査を済ませてあるものの、月面の地形は複雑であるとして気を引き締めています。また、昼間120度(編集長注: ちょっとこれは高すぎるような気がします。大体100度くらいではないかと思います)、夜間マイマス180度(編集長注: これもまた若干極端な温度のように思います)という、300度にも達する温度差(編集長注: 一般的には、月面表側の低緯度地域であれば、温度差は200度くらいです。ただ、それでも極めて厳しい環境であることは間違いありません)が大きな試練になると語っています。
・人民網日本語版の記事
http://j.people.com.cn/95952/7892395.html
・嫦娥計画 (月探査情報ステーション)
https://moonstation.jp/ja/history/Chang_e/