アメリカの小惑星・準惑星探査

ドーン、小惑星ベスタで含水鉱物を発見

先日、約1年探査を続けてきた小惑星ベスタから離脱した探査機ドーンですが、その新たな発見は、いわばベスタのネックレスとでもいえるものです。このほど、ドーンの探査結果の分析について論文が2本発表され、その中で、揮発性物質(あるいは蒸発しやすい物質)がベスタの赤道を取り巻くように分布していることが明らかにされました。 おそらくこの揮発性物質は、ベスタに存在する水を含む鉱物から放出されたと思われます。ベスタの表面にはところどころ、大きな穴が開いた地形が確認されていますが、これはこのような揮発性物質が抜けて陥没した跡だと考えられています。ドーンの観測そのものでは、ベスタに水を確認していませんが、外部からいん石などの形でもたらされた水により、ベスタに含水鉱物(水を含む鉱物)が存在していることは確かなようです。この研究結果は、木曜日(20日)に発行される科学雑誌サイエンスに掲載されます。 ...

2016-04-06T02:47:28+09:002012年9月22日(土)|ドーン|

ドーン、ベスタを離脱

小惑星探査機ドーンが、約1年間にわたって探査を続けていた小惑星ベスタから離れました。探査機の運用を行っている NASAジェット推進研究所(JPL)のスタッフが、探査機がベスタの重力圏から離れたことを確認しています。現在、ドーンは2番めの目的地である準惑星ケレスへと飛行しています。 ...

2016-04-06T03:17:10+09:002012年9月7日(金)|ドーン|

ドーン、間もなくベスタ離脱へ

小惑星探査機ドーンは、約1年間にわたって行なってきたベスタ探査を終了し、間もなくベスタから離れ、次の目的地である準惑星ケレスへと向かいます。2つの天体に滞在して探査を行う深宇宙探査機はドーンが世界ではじめてとなります。 順調にいけば、ベスタからの離脱はアメリカ東部夏時間で9月5日(太平洋夏時間で9月4日)に予定されています。ケレスまでの飛行時間は2年半程となります。 ...

2016-04-06T03:18:00+09:002012年9月2日(日)|ドーン|

ドーンの最新の探査結果が発表される

昨年から小惑星ベスタの探査を続けている探査機ドーンについて、その最新の探査結果がこのほどNASAから発表されました。ベスタの表面がこれまで考えられていたより変化に富んでいることや、温度変化が急激であることなど、内部構造についての手がかりになるような結果も得られています。今回の最新探査結果は、現在オーストリアのウィーンで開催されているヨーロッパ地球物理学連合大会で発表されており、この結果が、ベスタをはじめとする小惑星の形成や進化を理解するために役立つものと期待されています。 ドーンの探査では、上空680キロ、及び210キロからベスタ表面の写真を撮影していますが、この写真から、ベスタ表面がバラエティに富む鉱物や岩石の分布をしていることがわかってきました。スペクトルごとの写真を特殊な方法で重ね合わせた画像を作成することにより、特定の鉱物が多く集まる場所などがわかり、一度溶けたとされているベスタ表面の物質についてのよりよい理解につながります。 ...

2016-04-06T07:33:47+09:002012年5月2日(水)|ドーン|

ドーン、ベスタ探査の若干の延長が決定

現在、小惑星ベスタの探査を行っているドーンですが、いわば「ロスタイム」として、約40日ほどの探査延長が決定しました。今回の探査延長により、ドーンがベスタを離脱する日は8月26日となり、一方、次の目的地である準惑星ケレスへ到着する日程はこれまで通り、2015年2月で変わりありません。 今回の探査期間延長では特に追加支出が発生するということもなく、探査機の推進システム(電気推進システム)をより柔軟に扱うことができたことが今回の延長探査の余裕を生むきっかけになっています。 ...

2016-04-06T07:34:17+09:002012年4月22日(日)|ドーン|
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