ボイジャー

ボイジャー1号、太陽系の辺縁部を進む

ここ2〜3年、太陽系のへりの部分に到達し、太陽系脱出が文字通り「秒読み」となっているボイジャー1号についての最新情報が入ってきました。現時点でボイジャー1号は太陽から180億キロ(記事末尾の編集長注参照)離れた距離を飛行していますが、どうやら太陽系脱出の瞬間がさらに近づいてきた模様です。 6月27日発行の科学雑誌「サイエンス」に掲載された論文により、このことが明らかにされました。今回、ボイジャー1号のデータを分析した研究により、ボイジャー1号が現在飛行している、太陽圏の辺縁領域についての詳細が明らかになりました。この辺縁領域、すなわち太陽系のへりの部分は、いってみれば太陽の周りの「泡」のような領域であり、恒星間空間との境界面となっています。 ...

2016-04-05T08:49:58+09:002013年7月1日(月)|ボイジャー|

ボイジャー1号、深宇宙の新領域へ到達

木星、土星の探査を終え、太陽系から遠ざかり、いよいよ脱出しつつある惑星探査機ボイジャー1号は、このほど太陽系の縁の新たな領域に入った模様です。科学者によれば、ここは太陽系を離れ、恒星間空間へと入るための最後の領域のようです。 科学者は、この領域のことを「荷電粒子の磁気ハイウェイ」と呼んでいます。なぜかといいますと、この領域では、太陽からの磁場の磁力線が、恒星間空間の磁力線とつながっているからです。私たちの太陽圏(太陽の勢力が及ぶ範囲)から出てくる低エネルギーの荷電粒子は、ここで一気に広がっていき、逆に恒星間空間からの高エネルギーの荷電粒子がここから入ってきます。また、荷電粒子がこの領域に入ってくると、あたかも道に迷ったかのようにこの領域に捉えられてしまうことがわかっています。 ...

2016-04-06T01:59:01+09:002012年12月7日(金)|ボイジャー|

ボイジャー1号、太陽系の縁にある新たな領域に突入

NASAの惑星探査機、ボイジャー1号が、我々の太陽系と恒星間空間との間にある、いわば「太陽系の縁」の新たな領域に入ったことがわかりました。ここ数年、ボイジャー1号から得られているデータによって、この領域は探査機にとっての「地獄」のような場所であることがわかってきています。太陽風は恒星間空間からの圧力によって弱められ、太陽の磁場はこのあたりで重なり合うようになり、太陽からの高エネルギーの粒子が、この領域から流れ出しているのです。 1979年に打ち上げられ、現在は太陽から離れる方向へ飛行を続けているボイジャー1号は、すでに太陽から180億キロ(120天文単位)という途方もない距離まで離れています。しかしそれでもまだ太陽系の範囲内であり、恒星間空間に出たというわけではありません。最近のデータでは、磁力線の方向は変化しておらず、現在のところはまだボイジャー1号は太陽圏(太陽からの影響力が及ぶ範囲)内にいると考えられています。いまのところ、観測データからは、ボイジャー1号が太陽圏の縁にいて、このまま恒星間空間へと入るのかどうかということははっきりとはわかっていませんが、その時期は数ヶ月、あるいは数年先であろうとは考えられています。 ...

2016-04-06T08:08:58+09:002011年12月9日(金)|ボイジャー|

ボイジャー、いよいよ太陽系の縁へ

1979年の打ち上げから30年以上が過ぎ、2機のボイジャー探査機は、いずれも太陽系の縁の部分へとたどり着きつつあります。そして驚くべきことに、この2台の探査機はいまだ健全で、ちゃんと動作をしているのです。 探査機は、毎日毎日地球に科学者を驚かせるような情報を送ってきています。1972年以来、ボイジャーの探査科学者として勤務するカリフォルニア工科大学のエド・ストーン氏は、「(その情報は)神秘的ですらある。ボイジャー探査機には、そういう情報を発見する才能があるのではないか。」とまで語っています。 ...

2016-04-08T18:37:07+09:002011年5月1日(日)|ボイジャー|
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