メッセンジャーによるはじめてのスペクトル測定
カラー写真と同様、メッセンジャーは、フライバイ時に、紫外・可視光・近赤外の各領域でスペクトルを取得しました。 この図は、メッセンジャー探査機に搭載された水星大気・表面組成スペクトロメータ(MASCS)により得られた、650カ所の観測点をプロットしたものです。長さはだいたい300キロメートルにわたります。 ...
カラー写真と同様、メッセンジャーは、フライバイ時に、紫外・可視光・近赤外の各領域でスペクトルを取得しました。 この図は、メッセンジャー探査機に搭載された水星大気・表面組成スペクトロメータ(MASCS)により得られた、650カ所の観測点をプロットしたものです。長さはだいたい300キロメートルにわたります。 ...
メッセンジャー探査機のフライバイ時に得られたデータから、水星のカラー写真が作成されました。 探査機に搭載された水星撮像システム(MDIS)の広角カメラには、合計11のカラーフィルターが搭載されています。これらのフィルターのデータを組み合わせて、カラー画像を作ることに成功しました。ただし、メッセンジャーのカメラは、人間の目にみえない波長もとらえることができます。また、カラー画像は狭い波長フィルターで撮られたデータを重ね合わせたものですので、人間の見た目とは厳密には少し違います。 ...
これは、水星の南極方向を撮影した、はじめての写真です。水星の南の縁が右側に写っています。左側では、水星表面が昼の側から夜の側に移っていくところが写っています。昼と夜の境目のあたりでは、太陽高度が低いので、クレータの縁などの地形が長い影を落とし、はっきりとみることができます。 この写真は、探査機搭載の水星撮像システム(MDIS)が撮影した42枚の写真の1枚です。この42枚の写真を組み合わせて、探査チームではこれまで人類がみたことがない水星の表面の写真を作ろうとしています。MDISが撮影した写真は約1200枚に上りますが、これらを組み合わせて、水星の様々な場所の写真が作られる予定です。 ...
非常に複雑な地表の歴史が、この写真には刻まれています。この写真は水星撮像システム(MDIS)の狭角カメラで撮影されたものです。写真の左下半分くらいは、非常に古い大きなクレーターで占められています。このクレーターの底部を、「Y」の字型に山と崖が横断しています。右側に太陽があるため、山がクレーターにはっきりと影を落としています。このため、ちょうどクレーターの底の平原が階段状になっているのがわかります。 「Y」の字の、右側へ向かっている方は、クレーターの縁をそのまま横切り、写真の上の方へと走っていっています。この「突状断崖」(ロベート・スカープ: ...
写真の中央に写っている、内部がまるで電話の受話器のようなクレーター。このクレーターには名前がありません。直径は約52キロメートル。 受話器のようにみえる地形は、クレーターの底が崩壊したためにできたものです。このような地形は、過去にクレーターの地下で起きた火山活動を反映しているものと思われます。 ...