写真の中央に写っている、内部がまるで電話の受話器のようなクレーター。このクレーターには名前がありません。直径は約52キロメートル。
受話器のようにみえる地形は、クレーターの底が崩壊したためにできたものです。このような地形は、過去にクレーターの地下で起きた火山活動を反映しているものと思われます。
現在、メッセンジャーの探査チームは、1200枚にも上るフライバイ時の写真を詳細に調べ、この水星の地表の歴史を明らかにしようとしています。
このクレーターは水星の南半球にあり、これまでのマリナー10号の探査では撮影されていません。撮影時のメッセンジャー探査機と水星との距離は約19300キロメートル、写真の大きさは約236キロ四方、写真では1.6キロメートルの地形を識別できます。
・写真のページ
http://messenger.jhuapl.edu/gallery/sciencePhotos/image.php?gallery_id=2&image_id=127