行方不明のエクソマーズ着陸機「スキアパレッリ」、交信電波の調査が続く
火星大気に突入し、大気圏内を降下している途中で通信が途絶え、現在行方不明になっている、火星探査機エクソマーズの着陸実証機「スキアパレッリ」。 一体何が起きたのか。はるか彼方の火星で探査機がどのような状況になっているかを知るためには、手持ちのデータを徹底的に分析する必要があります。そしてそのデータは、探査機、そして母船ともなる周回機(TGO: ...
火星大気に突入し、大気圏内を降下している途中で通信が途絶え、現在行方不明になっている、火星探査機エクソマーズの着陸実証機「スキアパレッリ」。 一体何が起きたのか。はるか彼方の火星で探査機がどのような状況になっているかを知るためには、手持ちのデータを徹底的に分析する必要があります。そしてそのデータは、探査機、そして母船ともなる周回機(TGO: ...
ミッションにとって最も緊張する瞬間がやって来ました。ヨーロッパ宇宙機関(ESA)とロシアとが共同で実施する火星探査「エクソマーズ」は、日本時間で19日の夜、火星周回機「微量ガス探査周回機」(TGO)の火星周回軌道投入と、着陸実証機「スキアパレッリ」の着陸という2つの大きなイベントを迎えました。 微量ガス探査周回機は火成周回軌道に無事、投入されました。一方、着陸実証機「スキアパレッリ」については着陸直前に交信が途絶えました。ESAでは引き続き交信を試みているとのことです。イギリスBBCの報道では、着陸直前、パラシュートが開いたところまでは確認されているものの、その後交信が途絶えたとのことで、交信が回復する見込みは低いとの見通しを明らかにしています。 ...
冥王星探査機のニューホライズンズ、昨年7月の冥王星最接近(フライバイ)以降、もう皆さんの記憶の彼方に行ってしまっているかも知れません。しかし、ニューホライズンズは当時のデータを今でも地球へと送り続けています。なにしろ、冥王星はあまりに遠く、通信に時間がかかるだけでなく、通信回線も細い(少しのデータしか送れない)ため、当時撮りためた大量のデータがまだ探査機側に残っているのです。 このデータを送り終わるのは今年末頃という予定のようですが、送られてくるデータからは、冥王星の驚くべき素顔が次々に明らかになっています。今回もそのような話です。 ...
ヨーロッパ(ESA…ヨーロッパ宇宙機関)とロシアが共同で実施する火星探査機「エクソマーズ」は、いよいよ火星到着の緊張するフェーズに入りました。 16日、探査機は着陸実証機「スキアパレッリ」を切り離すことに成功しました。現在スキアパレッリは探査機と共に飛行を続けています。 ...
今回は、一般のメディアや宇宙機関からの記事ではなく、私の知人が寄稿した記事をご紹介しましょう。 編集長(寺薗)の研究仲間でもあり、NASAの月探査研究グループ(LEAG)の代表、そしてNASAのアドバイザリーメンバーで惑星科学小分科会のメンバーである、アメリカ・ノートルダーム大学のクライブ・ニール氏による、オバマ政権による有人火星探査構想についての寄稿です。アメリカの科学系ニュースサイト「newswise」に掲載されています。以下、紹介していきます。 ...