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エンセラダスの熱源は潮汐加熱だった

土星の衛星エンセラダスは、以前から、内部に水がある、あるいはその水が噴出して「水の火山」を形作っているといったことが、カッシーニ周回機の探査で明らかにされてきましたが、土星のように太陽から遠いところで水を生みだす熱源についてはわからないままでした。 このほど、カリフォルニア大学サンタクルーズ校のフランシス・ニンモ助教授らにより、その熱源が土星による潮汐加熱であるという研究結果が発表されました。エンセラダスは土星に近いところを周回(公転)しているため、その軌道を回るごとに土星に強く引っ張られ、内部の断層などで強い摩擦が発生し、その熱により内部の氷が溶けて液体の水が発生するというものです。 ...

2023-07-10T10:02:39+09:002007年5月17日(木)|カッシーニ/ホイヘンス|

土星の嵐が対流を加速する-カッシーニの観測結果で明らかに

土星大気に渦巻いている巨大な嵐が、土星の対流を加速させていることが、カッシーニ探査機の成果をもとにした研究で明らかになりました。 土星大気には、西向き、あるいは東向きの非常に速い風が流れていますが、ちょうど自転車のギアがチェーンを加速されるようにして、土星大気内の巨大な渦巻(嵐)が、この対流を加速させているのです。 ...

2023-07-10T10:02:39+09:002007年5月11日(金)|カッシーニ/ホイヘンス|

ビーナス・エクスプレス 極地域の大気の流動を捉える

ヨーロッパ宇宙機関(ESA)の金星探査機、ビーナス・エクスプレスの赤外線カメラが捉えた画像(をつなげた映像)が公開されました。ダイナミックに流動する大気は、金星の南極地域のものです。 この映像で注目すべきなのは、極地域の渦です。極地域はそもそも、これまで画像として捉えられたことがなく、このような渦が存在するということはこの映像によりはじめて明らかにされました。これは、金星の大気の運動などを解明する上での大きな手がかりとなりそうです。 ...

2023-07-10T10:02:39+09:002007年5月8日(火)|ビーナス・エクスプレス|

2001マーズオデッセイ、火星に「パッチ状」の氷をみつける

火星探査機「2001マーズオデッセイ」の詳細観測により、火星の地下に氷が「パッチ状」に、さまざまな深さに存在していることが明らかになりました。 この研究結果は、これまでの画像よりも詳細な画像によって明らかにされたものです。この結果により、今年8月に打ち上げられ、来年(2008年)に火星地表の掘削を開始する着陸機フェニックス(Phoenix)が、氷を堀り当てる可能性が出てきました。この結果は、科学雑誌ネイチャーの5月3日号に掲載されています。 ...

2023-07-10T10:02:39+09:002007年5月6日(日)|2001マーズ・オデッセイ|
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