月の石に従来の推定を大幅に上回る水が存在
NASAの資金を得て研究を行っていた研究者チームが、このほど、月の岩石の中の結晶の中に、ガラス状の物質として含まれている粒子について、水の存在量を測定することに成功しました。その結果、月のマグマに含まれていると思われる水の量は、これまで考えられていたよりも100倍も多いということが明らかになってきました この粒子(包有物。鉱物の中などに含まれる小さな粒子)は、1972年に行われたアポロ17号の探査で回収された、番号74220という月試料からみつかったものです。この74220という試料は、火山岩の性質を持ち、チタンを非常に多く含む「オレンジソイル」という物質が存在していることでも有名になりました。 ...