マーズ・サイエンス・ラボラトリーを待ち構える「恐怖の7分間」
間もなく火星に到着する「マーズ・サイエンス・ラボラトリー」ですが、着陸は決して楽ではありません。というより、過去火星に向かった探査機の中には、火星探査機に入るところで消息を絶ったものもあります。 マーズ・サイエンス・ラボラトリー(キュリオシティ)が火星大気圏に突入するとき、その速度は秒速6.1キロメートル。ライフルの弾の6倍以上も速い速度です。大気との衝突で減速したあと、パラシュートを開き、最後は独特の「クレーン」方式で着陸するわけですが、この、大気圏の中での7分間が、火星探査の成否を決する最も重要な時間なのです。 ...