マーズ・リコネサンス・オービター

火星のクレーターにかつて湖があった…MROのデータで判明

6年以上にわたって観測を続けているアメリカの火星周回探査機「マーズ・リコネサンス・オービター」(MRO)のデータにより、火星のクレーターにかつて地下の湖が存在した証拠があることが明らかになりました。今回の研究論文は、1月20日付の科学雑誌ネイチャー・ジオサイエンス(オンライン版)に掲載されました。 今回の解析は、MROに搭載されているスペクトロメーターのデータによって明らかになりました。この場所はマクローリン・クレーターという場所で、直径は92キロメートル、深さは2.2キロメートルあります。このクレーターは、火星のアラビア平原と呼ばれる場所の西側にある、何百キロメートルにもわたって続く斜面のいちばん端にあり、火星では比較的低い場所にあります。地球でも地下水から湧きだしてできた湖はこのように標高が低い場所に存在することが多く、稼いでも同じことが起きていることは十分に想像ができます。 ...

火星に「ドライアイス」の雪が降っていることが判明

NASAの火星探査機マーズ・リコネサンス・オービター(MRO)の探査データを解析した結果、火星の地表に、二酸化炭素の氷(いわゆる「ドライアイス」)の雪が降り積もっていることがわかりました。太陽系の天体の中で、二酸化炭素の氷が雪として降っていることが確認されたのは、火星がはじめてです。 この成果を記した論文は、間もなく、「地球物理学研究論文誌」(JGR: ...

火星の砂丘の変化が探査機で捉えられる

NASAの火星探査機、マーズ・リコネサンス・オービター(MRO)の観測から、火星の砂丘の移動が、これまで考えられていたより大きなスケールで起きていることがわかりました。その規模はちょうど地球の砂丘のそれに匹敵するとのことです。この研究結果は、9日に発行される科学雑誌ネイチャーの電子版に掲載されます。 なぜこれが予想外かというと、砂丘を動かす力である風が火星と地球では根本的に異なるからです。そもそも火星の大気は地球の100分の1しかありません。また、意外に思われるかも知れませんが、強い風は地球よりもまれで、また地球よりも弱いのが通例だからです。 ...

NASA科学者による火星の水に関する新たな研究

NASAの科学者により、火星の水の痕跡が、火星表面にある薄い酸化鉄(平たくいえば「さび」)の下にあり、この状況が地球の砂漠でみられるものとよく似ていることを発見しました。 これまでの探査により、火星表面には、かつて考えられていたよりも多い炭酸塩の堆積地があると推定されています。この炭酸塩は、水と非常に関わりの深い鉱物でもあります。今のところ、実際に発見された堆積地はわずかではありますが、多くの科学者は、火星表面の酸化鉄により、この炭酸塩が覆われているために、発見が難しくなっているのだろうと考えています。 ...

マーズ・リコネサンス・オービターのカメラで一般人が撮影場所を提案することが可能に

火星上で約4年にわたって動き続けているマーズ・リコネサンス・オービター(MRO)は、その解像度1メートルにも達する強力なカメラが売り物となっています。このたび、このカメラ(HiRISE: ハイライズ)の撮影地点を一般の人から募集し、可能であれば撮影するという試みが始まりました。 ...

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