ルナー・リコネサンス・オービター/エルクロス

嫦娥3号のミッションがラディーのミッションに悪影響?

探査が増えてくると、意外なところで「利益のぶつかり合い」が発生します。利益といっても今回はお金ではなく、科学的成果の影響です。 この12月に打ち上げが予定されている中国の月探査機「嫦娥3号」のミッションによって、現在進行中のアメリカの月探査「ラディー」のミッションに影響(それも悪い影響)が出るのではないか、という記事が、space.comに掲載されました。 ...

月内部が起源と思われる水を月表面で発見

従来、月の表面に存在する(とされている)水(氷)は、月に衝突した彗星などの天体によりもたらされた…つまり、外部起源であるとされていましたが、これを覆すような説が発表されました。NASAの資金による研究により、月の鉱物内に含まれる水(正確にはヒドロキシ基、古くは水酸基と呼ばれる、固定された水分子の一部)が、実は月の内部深くに起源を持つ可能性があることが明らかになりました。この発見は、8月25日に発行される科学雑誌「ネイチャー・ジオサイエンス」に発表されます。 この発見は、2008年に打ち上げられたインドの月探査機「チャンドラヤーン1」に搭載された科学装置、月面鉱物マッピング装置(M3: ...

月探査機グレイルの衝突跡をルナー・リコネサンス・オービターが確認

昨年(2012年)の12月、約9ヶ月にわたる探査を終了し、月面に制御衝突した月探査機「グレイル」の衝突跡が、月を周回している探査機ルナー・リコネサンス・オービター(LRO)の写真から発見されました。 グレイルは2機からなるめずらしい探査機で、相互の距離を測ることで月の重力、とりわけ表側の重力を高精度で調査することを目的としていました。 ...

月探査機LROが捉えた月面の星条旗

アメリカが打ち上げた月探査機、ルナー・リコネサンス・オービター(LRO)は、最高で解像度50センチという非常に高性能のカメラを搭載しています。これだけのカメラがあれば、月面のいろいろなものが見えるわけですが、多くの人が見たいのは、アポロ計画の痕跡でしょう。例えば、アポロ計画で月面に設置された着陸船の残骸や科学機器、さらには旗などがみえるかどうか、というのは、誰しもが抱く疑問、というか期待ではないかと思います。 このうち、アポロ着陸船の下部や科学機器、さらにはローバーなどについては、すでに撮影に成功していますが、ついに「旗」の撮影にも成功しました。そう、アポロ計画で月面に設置された「星条旗」(アメリカ国旗)です。 ...

ルナー・リコネサンス・オービター、月のクレーターに氷を発見

NASAの月探査機、ルナー・リコネサンス・オービター(LRO)の観測により、月の南極地域にあるクレーター内部の表面物質に、22パーセントもの氷が含まれて可能性が高いということがわかりました。この発見を記した論文は、今日(21日木曜日)発売のイギリスの科学雑誌、ネイチャーに発表されます。 今回、かなりの量の水(氷)の存在が発見されたのは、月の南極地域にあるシャックルトン・クレーターです。このクレーターは、アメリカの有人月面探査でもたびたび有人基地設置場所の候補に挙がるクレーターで、これまでも水の存在についての議論が続けられてきました。 ...

Go to Top