月惑星探査に関する一般的な情報
月惑星科学会議、水星、火星探査などの成果発表が相次ぐ
3日目を迎えた月惑星科学会議(LPSC)では、最新の探査計画から得られた成果の発表が相次ぎました。とりわけ、昨年3月(まさにこの学会が開催されるタイミング)で水星周回軌道への投入が行われ、今月に1年間の基本探査期間を終了した水星探査機メッセンジャーについては、各種観測機器による探査の成果が発表され、まさに教科書を書き換える成果となっています。 今回発表された探査結果では、まず水星の磁場についての詳細な測定結果が公表されました。また、重力については、水星の慣性能率の比についての詳細な数値が発表されました。その値は0.353プラスマイナス0.00172というものです。なお、この値は、0.4の時が均質な球で、その値を下回るほど、内部に密度差の大きな物質が存在する(すなわち、大きなコアが存在する)ことになります。 ...