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About 寺薗淳也

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編集長(寺薗)が、9月12日にラジオ番組(J-WAVE)に出演します

編集長(寺薗)が、9月12日放送のJ-WAVEのラジオ番組「GOOD NEIGHBOURS」に出演することになりました。

9月12日は「宇宙の日」です。1992年のこの日、日本人として初のスペースシャトル搭乗宇宙飛行士、毛利衛さんが宇宙へと旅立ちました。これを記念して、作文絵画コンテストなどが実施されています。
また9月13日は中秋の名月です。多くの人が月に感心を向ける時期でもあります。
番組では、ナビゲーターのクリス智子さんと、宇宙開発や月についての話題をお伝えする予定です。ぜひお聞き下さい。

○聴取の方法

  • J-WAVEの放送エリア内(関東地方)
    FM周波数81.3MHzに合わせて下さい。
    また、インターネット経由では、radiko.jp,あるいはradikoアプリを使用して聞くことが可能です。
  • J-WAVEの放送エリア外
    radiko.jpのプレミアム会員(有料会員)であれば、radiko.jpあるいはradikoアプリにて聞くことができます。

なお、突発的な事件・事故などにより、放送予定が急遽変更になることもあります。ご注意下さい。

2019年9月7日(土)|Categories: お知らせ|

「夏休み 自由研究・工作 お助けページ 2019」を公開しました

いつもよりだいぶ遅くなりましたが、夏休み恒例の「夏休み 自由研究・工作 お助けページ 2019」を公開しました。

夏休みといえば自由研究。宇宙は自由研究のテーマとしても人気ですし、月探査情報ステーションにもそういった自由研究にピッタリの内容がたくさんあります。しかし、月探査情報ステーションの膨大なページの中から、自分にピッタリの、あるいは今年話題になっているテーマを見つけ出すのは難しいです。そしてテーマを見つけ出せたとしても、どのような切り口で自由研究にまとめるかというとさらに難しくなります。

このお助けページでは、そういった皆様のご希望にお答えし、月探査情報ステーションが今年話題になりそうな、あるいはなっている内容を選び、それについて解説するとともに、自由研究の内容としてふさわしそうな研究テーマをいくつか選んでいます。もちろん、これらのテーマに沿う必要はありません。
月探査情報ステーションの豊富で正確でわかりやすいコンテンツを駆使して、ぜひ皆様、立派な自由研究を仕上げてください。

また、月探査情報ステーションにはペーパークラフトに代表される工作があります。このページもご紹介しています。

夏休みも半ばを過ぎてしまいましたが、今から追い込みで宿題に挑む方もいらっしゃるでしょうし、毎年恒例で追い込まれないと動かない人もいらっしゃるでしょう。今からでも遅くありません。ぜひこのページをご活用いただき、自由研究や工作に役立ててください。

2019年8月15日(木)|Categories: 最新情報|

会津×宇宙! はやぶさ2と会津日新館天文台跡

会津そらの会による恒例の夏休みイベント、今年は8月4日(日)に開催されます。
今年は、3月に会津若松市の日新館天文台跡が「日本天文遺産」に認定されたことから、関連の展示を行います。そして、「はやぶさ2」については、探査機搭載の近赤外分光カメラ開発の責任者でもある北里宏平先生の講演を実施します。
これも恒例となっております映画上映については、著名な全天周映像作品クリエイターである上坂浩光監督の「HORIZON」を上映します。会津ではなかなかみる機会がない作品です。

夏の一日、宇宙と会津とのつながりをぜひ感じて下さい。


イベント内容

  • 映画上映
    今年上映する作品は、上坂浩光監督による「HORIZON 〜宇宙の果てにあるもの〜」です。
    宇宙の果てという、人が必ずといっていいほど描く疑問。最先端の宇宙物理学とコンピューター・グラフィックが、その世界を鮮やかに描き出します。
    海外で開催された映像フェスティバルで最優秀賞を受賞した作品です。宇宙の果てへの旅に出発しましょう。

    • 時間 約40分
    • 上映開始時刻 午前10時30分、午後1時、午後3時40分
  • 講演
    会津大学准教授で、「はやぶさ2」の科学装置の1つ、近赤外分光計の開発責任者である北里宏平先生の講演です。題名は『「はやぶさ2」が探る地球の水の起源』です。近赤外分光計は、水が多いとされている目的地の小惑星リュウグウの表面の水の量を探るための装置です。どのような発見があったのか、小惑星の水は私たちにどのような関係があるのか、「はやぶさ2」の大きな目的である水をキーワードに、探査の本質に迫ります。

    • 講演開始時間 午後2時
  • 工作教室 ※実費必要
    天体望遠鏡と、「はやぶさ2」のペーパークラフトの工作教室を行います。夏休みの自由研究にお役立て下さい。

    • 天体望遠鏡工作教室
      15倍の天体望遠鏡…午前9時30分より開始、費用は2,000円
      35倍の天体望遠鏡…午前11時より開始、費用は3,000円
      事前予約制です。各回とも10名までです。メールアドレス sikousei@tb3.so-net.ne.jp 宛に、代表者氏名、参加者の氏名・年齢・参加コース、連絡先の電話番号をお知らせ下さい。
      締切は7月28日(日)の24時です。
      応募が定員を上回った場合は抽選となります。7月31日までに、参加の可否をご連絡いたします。
    • 「はやぶさ2」ペーパークラフト
      参加費200円
  • 展示…日新館天文台跡について
    会津大学の藩校であった日新館には、天文台が併設されていました。その遺構は市内に残っており、江戸時代の天文台跡としては日本で唯一残る遺構です。また、当時の日新館の遺構としても唯一残るものでもあります。
    この日新館天文台跡は、江戸時代の天文学、及び暦の作成などの歴史を知る貴重な資料として、今年3月、日本天文学会から「日本天文遺産」に認定されました。
    今回は、この会津が誇る(があまり知られていない)日新館天文台跡について、その重要性、会津藩が作っていた暦「会津暦」、江戸時代の天体観測の手法などを展示で解説します。当時使われていた観測装置である圭表儀(けいひょうぎ)の再現展示も行います。
  • その他
    今回協賛をいただいている大正製薬様より、特製シール付きリポビタンDをご提供いただきました。先着順にて無料でプレゼントいたします(数に限りがありますので、品切れの際はご容赦下さい)。

イベントについて

2019年7月26日(金)|Categories: これからのイベント|

「アポロが回収した月の石こそが、月に行った証拠だ」 〜オーストラリア国立大学の研究者〜

2019年7月20日は、人類がはじめて月に降り立ってからちょうど50年となる節目の日でした。日本で、世界で、数多くのアポロ関連の記事や番組が発行、放送されました(編集長=寺薗もその一部に関わっております)。
しかし、アポロといえば、やはり「行っていない」という言葉が出てきてしまうのも残念ながら事実です。最近でもやや少なくなったとはいえ、「アポロは実は月に行っていないのではないか」という疑惑、いわゆる「アポロ疑惑」を信じてしまっている方をよくみかけます。アポロ月着陸50周年と共に、そのような疑惑がまた再燃してしまっていることもまた、事実です。

そんな中、オーストラリア国立大学(ANU)の研究者が、アポロ計画で採取された月の石について語り、このアポロ疑惑を完全否定しました。
この方は、ANUの地球科学研究科に所属するトレボール・アイルランド教授です。

トレボール・アイルランド教授

オーストラリア国立大学(ANU)のトレボール・アイルランド教授 (© ANU)

アポロ計画では、11号から17号(13号を除く)にかけて6回にわたって月面着陸を行い、合計で約380キログラムにもわたる月のサンプル(石や砂)が地球に持ち帰られました。これらのサンプルは世界中の研究所に配られ、地質学者や鉱物学者による分析が行われました。もちろん、日本にもサンプルが到着しています。その結果、地球の岩石とのいろいろな違いが明らかになっています。
現在でも、サンプルはアメリカ・テキサス州ヒューストンにあるジョンソン宇宙センターの地球外物質保管施設で厳重に保管されており、必要とあれば研究者に配布する体制が整っています。

しかし、「アポロが月に行っていない」と主張する人たちは、当然のことながら、この持ち帰られた月の石も「地球上の石である」「捏造されたものである」と主張しています。特に、アポロから持ち帰られた石の中で、月の海と呼ばれる部分の岩石が玄武岩で、地球上の火山でよくみられる岩だったことが、その主張にさらに拍車をかけているようです。

しかし、彼の主張は明快です。
「もし月の石を研究室で作ろうとすれば、とんでもない失敗に終わるだろう。そして、そのために必要なお金は、おそらくNASAが人間を月に往復させる以上のものになってしまうだろう。月の砂は地球上でみるものとは全く違うものだ。月の表面にあったときに、(太陽風などで運ばれてきた)イオンが砂に衝突している跡がみられる。また、その組成も月固有のものである。」

それでもまだ信じない「疑惑論者」の方の中には、「いや、実際に月に行って砂は持ち帰ってきた。但しそれは無人探査機によって行われたのであり、アポロはやっぱり月に行っていないのだ」と、抵抗(?)する方もいらっしゃるでしょう。確かに、旧ソ連は無人探査機で月の砂のサンプルを採取して地球へ送り届けてきていますし、アメリカもアポロ以前に何機もの無人探査機を月に打ち上げています。

こういった「意見」についても、教授は辛辣です。
「アポロ計画では380キログラムものサンプルを持ち帰ってきている。こんなに大量の月のサンプルを地球に持ち帰るのは、21人の宇宙飛行士を月に往復させるのと同じくらい難しいことだ(編集長注: アポロ計画では3人の宇宙飛行士が月に向かい、2人が月面に降り、1人が月を周回しています。13号は月着陸には失敗しましたが、月を周回して地球に戻ってきています)。そのうち6回のミッションで月着陸を実施した。それ以来ずっと、アポロの月のサンプルの解析を行っているが、今に至っても私たちを驚かせることがあるのだ。」

トレボール・アイルランド教授と月のサンプル

オーストラリア国立大学のトレボール・アイルランド教授と、月の砂のサンプル。(© ANU)

アイルランド教授自身は、1969年にアポロ11号がはじめて地球に持ち帰った月のサンプルの分析チームには入っていませんでしたが、オーストラリア国立大学の他の研究者、ロス・テイラー、ビル・コンプストン、テッド・リングウッド、ジョン・ロブリング各氏が解析に従事しました。アイルランド教授は彼らのもとで解析や月のサンプルについての指導を受け、彼らの仕事の重要性、そして解析を実施していたときのワクワクするような時について、今でもよく覚えています。

「誰もが、月着陸においてオーストラリアが重要な役割を担っていたことを知っていた。月からの電波を中継したのはオーストラリアにあるアンテナだ(編集長注: アポロ11号の月着陸の映像は、オーストラリアのパークス天文台にあるアンテナによって受信され、全世界に配信されました。このエピソードは、1991年公開の映画『月のひつじ』で詳しく描かれています)。しかし、ANUの科学者が成し遂げた偉大な仕事は、多くの人がはじめて聞く話だろう。」
「ロス(・テイラー氏)には、アポロ11号でニール・アームストロング船長が採取した月のサンプルがNASAのチームから届けられた。そのサンプルの分析によって、月が初期段階に全休にわたって溶融していたことが確認されたのだ。」
「ビル(・コンプストン氏)の解析により、月の岩石が非常に古いことが判明した。地球上のどの岩石よりも古い、ということが。」
「テッド(・リングウッド氏)とジョン(・ロブリング氏)は、地球上でみつかっていない新しい好物をつきのサンプルから見つけ出した。」

月の砂のサンプル

アポロ計画で回収された月の砂のサンプル (© ANU)

ロス・テイラー氏は現在ANUの名誉教授で93歳。しかし、今でも地球外の岩石に興味を抱き続けています。そんな彼がアポロでのサンプル解析に出会えたのは、一生に一度あるかないかのチャンスだった、と振り返ります。地球の空気や水などと遮断するためのボックスと、試料を操作するための大きなグルーブ、そして武装した警備員がいる非常に厳しいセキュリティを、今でも思い出すといいます。
「私は朝7時から夜中の3時まで働き、その結果を翌日開催される記者会見で発表していた。それほど、世界的に私たちの発見に関する関心が高かったということだ。解析にどんなミスがあっても私たちの評判は台無しになってしまう。ある記者会見の直前、私は結果に大きな間違いがあることを発見して、それを訂正した。まさに間一髪。科学者にとっては本当に刺激的なときだった。」

テイラー名誉教授にはさらに劇的な思い出があります。ジョンソン宇宙センターで、月サンプルを入れた容器が落下してしまい、危うく地球の空気に触れて汚染され、仕事が台無しになってしまいそうになったことがあったのです。
「そのときはあわてて、分析をしていた岩から離れるために、隔離装置から離れてトイレに隠れたよ。あの日はホント心臓がドキドキしたなぁ。まいったよ。」

日本でも月の岩石の分析が行われていますし、世界中でこのような岩石の分析が行われました。この分析結果は、アポロ11号の着陸の翌年、1970年1月にヒューストンで開催された「月科学会議」(LSC)で発表されました。そしてこのLSCが発展し、その後の惑星探査の発表も加えられて現在に至っているのが、LPSC、月惑星科学会議という大きな学会です。今では毎年3月、ヒューストン、といいますか、その北隣の街であるザ・ウッドランズというところで開催され、2000人以上の科学者が月・惑星探査の成果や将来計画について議論します。今年は50回目の会議ということで大いに盛り上がりました。

アポロの月の石の分析には、いろいろなドラマがありました。オーストラリアは意外ではありますが、アポロとのつながりが深い国だったのです。そして、サンプルの真実とドラマの前では、行っている・行ってないという議論はまさにどうでもいい小さな議論のように思えてくることでしょう。

2019年7月23日(火)|Categories: アポロ|

チャンドラヤーン2、本日午後打ち上げ

インドの月探査機チャンドラヤーン2は、本日(7月22日)打ち上げ予定です。
本来の打ち上げは7月15日に予定されていましたが、「技術的な問題」により延期され、本日となりました。打ち上げはインド宇宙機関(ISRO)によりますと現地時間午後2時43分(以降)、日本時間ですと午後6時13分(以降)となります。

打ち上げを待つチャンドラヤーン2探査機

GSLVマークIIIロケットに搭載され、打ち上げを待つチャンドラヤーン2探査機 (© ISRO)

なお、インドNDTVによると、前回の打ち上げ延期はロケットの燃料漏れというトラブルだったようで、かなり深刻な問題であったようです。

ISROは打ち上げに合わせ、打ち上げのライブ中継を実施するとのことです。YouTubeでも視聴可能とのことです。
ライブ放送は日本時間で午後5時45分からスタートするようです。注目しましょう。なお、詳細はISROのツイッター、または月探査情報ステーションのツイッターをご参照下さい。本記事も間に合えばアップデートする予定です。

【7月22日午後5時35分追記】ライブ中継、及びYouTubeのライブ中継のURLを追加しました。

2019年7月22日(月)|Categories: チャンドラヤーン2|