05.日本の月探査

「かぐや」のイラストや写真をみると、外観が真っ黒です。これは、ほかの衛星や昔のイラストと、どこが違っているのですか?

普通、衛星のイラストや写真をみると、衛星の表面は金色の布のようなもので覆われています。これは、衛星がMLI(多層断熱材)と呼ばれているもので覆われているためです。 宇宙空間には空気がありません。そのためそのため、そのままでは日の当たるところでは直射日光で温められることになり、一方日光の当たらないところは放射冷却によって極端に熱を奪われてしまいます。 ...

2016-04-29T12:36:22+09:002016年4月29日(金)||

ルナーAで開発された地震計は、地球で使っているものと同じですか?

ルナーAのペネトレーターに搭載される予定であった地震計は、宇宙用に開発された小型軽量で、たいへん感度の高い地震計です。 月は地球と違って、人工的なノイズが全くないですし、地球の地震計に記録されるようなノイズ(例えば、波が浜辺に打ち寄せるときの振動など)もたいへん少ないため、地震計の感度を上げることができます。かつて、アポロが月に地震計を持っていったときにも、当時世界最高の地震計よりも10倍ほど感度が高い地震計を持っていきました。 ...

2016-04-29T12:24:04+09:002016年4月29日(金)||

ルナーAではペネトレーターに地震計を積んで月に向かう予定だったそうですが、ペネトレーターは月面にものすごい勢いでぶつかると聞きました。それでも地震計は壊れないのですか?

ルナーA計画では、ペネトレーターは、母船から切り離されると方向を変え、月表面に自由落下していく予定になっていました。 減速用のモーター(小型ロケット)も姿勢制御機構も持っていませんので、そのまままさに自由落下します。そして、月の表面に秒速300メートル(時速1080キロメートル)というすさまじい速度で激突します。このときの衝撃は、瞬間的ですが実に1万Gという、とてつもないものです。 ...

2016-04-29T12:18:47+09:002016年4月29日(金)||
Go to Top