月の内部はどのような構造になっているのでしょう? 地球と似ていますか?
月の内部構造は、地球の場合と同じ方法で調べることができます。 そのうちもっとも有効なのは、月の地震波(月の地震を月震といいます)の伝播を調べる方法です。そこで、アポロ計画では月に月震計が設置され、月震の観測が行われました。 ...
月の内部構造は、地球の場合と同じ方法で調べることができます。 そのうちもっとも有効なのは、月の地震波(月の地震を月震といいます)の伝播を調べる方法です。そこで、アポロ計画では月に月震計が設置され、月震の観測が行われました。 ...
月の表面はレゴリスというきめ細かい(直径10~1000マイクロメートル[注] 程度の) 粒子や岩の破片に覆われています。これは隕石衝突によってできたもので、月の海や高地を構成する岩石鉱物の破砕片、衝突の際に融けたガラス・火山活動によるガラスや溶結土とよばれるものからなっています。 月には大気がなく、真空に近い環境に直接さらされているので、表面の温度は月の赤道付近で昼間は摂氏120度、夜は摂氏-170度まで変化する過酷な環境です。また、現在は磁場がない(非常に弱い)ので、宇宙からの高速粒子や太陽風、放射線の影響を直接受けています。 ...
月の表側全域の地図は、1645年、オランダのラングレヌスによってはじめて作られましたが、そこで彼は大きな暗い地域を「海」、明るい地域を「陸」と名付けています。「陸」は現在では「高地」と呼ばれる方が一般的です。 海は月の全表面積の17パーセントを占めており、特に月の表側に多く分布しています。 ...
一般に月や惑星などの距離を求めるには、天体の位置と動きを正確に測定して、公転軌道を求めて決定します。 惑星が何日で太陽を一周するか、月が地球を何日で一周するかを正確に測れば、ケプラーの法則から、それぞれの公転軌道の半径、すなわち重心間の距離がわかります。 ...