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キュリオシティの1周年が近づく

火星探査機マーズ・サイエンス・ラボラトリー(愛称「キュリオシティ」)が昨年8月6日(日本時間、及びアメリカ東部夏時間)に火星に到達してから、間もなく1年になろうとしています。何かもっとずっと前に火星にたどり着いていたような気もしますが、それは、この1年でキュリオシティがあげてきた様々な素晴らしい成果も関係しているかも知れません。すでに、キュリオシティの当初の目標であった「火星がかつて、生命を育むのにふさわしい環境であったかどうかを解明する」という目標は、イエスの返事と共に達成できたと考えてよいでしょう。そして、キュリオシティの目標は、さらに先、将来の探査を見据えるところに来ています。 この1年間でキュリオシティが地球へと送信してきたデータの総量はなんと190ギガバイト以上にもなります。DVDに入れたとして約40枚分のデータが火星から送られてきたということになるわけです。写真は36700枚の完全な画像と35000枚のサムネイル(縮小)画像、岩石組成を調べるためのレーザーの発射回数は合計75000回以上、2つの岩石についての組成分析を完了、そして1マイル(約1.6キロメートル)以上の距離を走破しています。 ...

月探査機とレーザー光を使った通信実験の計画

この9月に打ち上がれる月探査機「ラディー」(LADEE)と、地球上とで、レーザー光を使った通信実験が計画されています。実現すれば、レーザーで月と地球で交信できることが確認され、これからの探査に役立つだけではなく、将来的に月に基地ができた際の通信手段としても期待されます。 地上から電波を送るのは、ヨーロッパ宇宙機関(ESA)の通信所です。スペインのカナリア諸島テネリフェにある光学地上観測所(Optical ...

2023-07-10T10:02:25+09:002013年8月5日(月)|ラディー|

小惑星イニシアチブについての第1回内部概念レビューを完了

NASAが進めている小惑星捕獲・探査計画である小惑星イニシアチブについて、NASAはこの7月30日に、探査実現の第1段階となる内部での概念レビューを終了したと発表しました。 小惑星イニシアチブは、NASAの2014年予算で計画を始動させる予定となっている小惑星捕獲・探査計画です。数十メートルの大きさの地球近傍小惑星に無人探査機を送り、小惑星を回収、地球の近く(月遷移軌道)へと誘導し、その小惑星に向けて宇宙飛行士を送り込み、精密な探査を行おうというものです。 ...

2023-07-10T10:02:25+09:002013年8月4日(日)|小惑星イニシアチブ|

嫦娥2号、地球からの距離が5000万キロに到達

地球(さらにいえば月)から離れ、深宇宙をひたすら遠ざかっている嫦娥2号ですが、とうとう地球からの距離が5000万キロにまで到達したと、人民網日本語版が伝えています。 この記事によると、嫦娥2号は現在太陽周回軌道を飛行していて(つまり、人工惑星となっていて)、機器は全て順調とのことです。嫦娥2号は現在、深宇宙における通信や機器信頼性の調査などの任務についており、今後もより地球から離れながらの飛行を続ける予定です。 ...

2023-07-10T10:02:25+09:002013年7月16日(火)|嫦娥2号|
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