ブログ

水星の全貌とクレーターの歴史の手がかりになる画像

この写真は、水星フライバイ時に、メッセンジャー探査機の水星撮像システム(MDIS)の広角カメラにより捉えられた画像です。三日月状の水星の半球が写っています。フィルターは750ナノメートルの波長になっています。領域としてはマリナー10号が撮影した場所を含んでいますが、そのときには太陽の高度は非常に高い位置にありました。今回、太陽高度が低かったため、水星の地形は影となって識別しやすくなっています。 今回の画像は、狭角カメラで撮像された画像をより広い範囲で解析するために役立ちます。先日公開されたビバルディ・クレーターの写真に写っている領域は、三日月の明暗線の中央から少し上あたりになります。ショレム・アレイケムクレーターの写真は三日月のいちばん上の近くになります。 ...

2023-07-10T10:02:38+09:002008年1月21日(月)|メッセンジャー|

メッセンジャーフライバイ時の科学データを受信

フライバイの翌日から、500メガバイトにも及ぶ科学観測データが、探査機から地球に向けて送信されてきました。水星撮像システム(MDIS)による1213枚の画像をはじめとするこれらのデータはジョンズホプキンス大学応用物理学研究所(JHU/APL)の科学オペレーションセンター(SOC: Science ...

2016-04-15T20:40:47+09:002008年1月21日(月)|メッセンジャー|

水星画像で水星の地史などの解明へ期待高まる

この画像は、水星フライバイ直後に、メッセンジャー探査機に搭載された水星撮像システム(MDIS)の狭角カメラがとらえたものです。太陽が当たっている半球は、以前のマリナー10号による水星探査でもとらえられることがなかった部分です。このような画像からは地質学的な進化の過程を読み取ることができ、水星表面でかつてどのようなことが起きたかを知ることができます。 右上にある二重リングのクレーターは、なめらかな物質で埋められているようにみえます。おそらくは火山性の物質でしょう。クレーターはその後、クレーターの南側の端を通る断崖を作る地殻活動によって分断され、クレーターの底の部分には隆起活動らしき跡がみえます。左上にあるやや小さめのクレーターも、断崖によって断ち切られており、これらのクレーターができたあとも水星では活発な地質活動が起きていたことがわかります。 ...

2023-07-10T10:02:38+09:002008年1月19日(土)|メッセンジャー|

さらに水星の写真が届く

水星探査機メッセンジャーから、フライバイ時に撮影された水星の写真がさらに届きました。大きさ300メートルほどのクレーターも識別できます。 フライバイ時には、探査機に搭載された水星撮像システムの狭角カメラで、68枚の画像が取得されました。この写真はそのうちの1枚で、これまで撮影されたことがない、人類がはじめてみることになる水星の地表です。 ...

2023-07-10T10:02:38+09:002008年1月17日(木)|メッセンジャー|

メッセンジャーから水星表面の詳細な写真が届く

1月15日(日本時間)のメッセンジャー探査機の水星フライバイの際、搭載の水星撮像システム(MDIS)の狭角カメラがとらえた映像です。 表面はごつごつしており、クレーターに覆われています。右上にある二重リングのクレーターは、1974~1975年のマリナー10号による探査において発見されていたもので、ビバルディと名付けられています。外側のリングの直径は約200キロメートルあります。この詳細な写真により、マリナー10号での探査ではとらえきれなかった水星の詳細な表面の様子を明らかにできると期待されています。 ...

2023-07-10T10:02:38+09:002008年1月17日(木)|メッセンジャー|
Go to Top