ブログ

電話型クレーター

写真の中央に写っている、内部がまるで電話の受話器のようなクレーター。このクレーターには名前がありません。直径は約52キロメートル。 受話器のようにみえる地形は、クレーターの底が崩壊したためにできたものです。このような地形は、過去にクレーターの地下で起きた火山活動を反映しているものと思われます。 ...

2023-07-10T10:02:38+09:002008年1月22日(火)|メッセンジャー|

メッセンジャーフライバイ後の最初の写真

メッセンジャーが水星の表面から約200キロ上空を飛び去ってから9分後、探査機の水星撮像システム(MDIS)の広角カメラが撮影した映像です。波長は約750ナノメートルです。広角カメラにはこの波長のフィルターを含めて合計11のフィルターが搭載されていますが、ほかのフィルターによる映像とも合わせ、この写真がフライバイ後最初の写真ということになります。 非常に低い角度から写真を撮ったので、水星の表面がよく見渡せます。クレーターが多数ある平原は、これまでの探査では写真に撮られたことがない部分です。この部分はメッセンジャー探査機により様々な角度から写真に収められています。違う角度から違う波長のフィルタ(色)で写真を撮ることによって、水星表面の様子がよりよく理解できます。 ...

2023-07-10T10:02:38+09:002008年1月22日(火)|メッセンジャー|

複雑な水星のクレーター史

この写真は、フライバイ時(約20分前)に撮影された写真をつなぎ合わせたものです。写真は水星撮像システム(MDIS)の狭角カメラで撮影されました。水星からの距離は約5000キロメートル、400メートル程度の特徴の地形も識別できます。 この写真には、水星の赤道付近にある大きくて比較的新しいクレーターが写っており、そのそばには、2次クレーター(クレーターができたあと、その破片が飛び散ってできるクレーター)がチェーン状にできているのが写っています。大規模で底が平らなクレーターは、クレーター壁が崩れることによってテラス状の縁ができます。大きなクレーターができたときに、何百という大きな破片が散らばって作ったのが、その大元になったクレーターの周囲に放射状に散らばっているチェーン状のクレーターです。 ...

2023-07-10T10:02:38+09:002008年1月22日(火)|メッセンジャー|

水星の全貌とクレーターの歴史の手がかりになる画像

この写真は、水星フライバイ時に、メッセンジャー探査機の水星撮像システム(MDIS)の広角カメラにより捉えられた画像です。三日月状の水星の半球が写っています。フィルターは750ナノメートルの波長になっています。領域としてはマリナー10号が撮影した場所を含んでいますが、そのときには太陽の高度は非常に高い位置にありました。今回、太陽高度が低かったため、水星の地形は影となって識別しやすくなっています。 今回の画像は、狭角カメラで撮像された画像をより広い範囲で解析するために役立ちます。先日公開されたビバルディ・クレーターの写真に写っている領域は、三日月の明暗線の中央から少し上あたりになります。ショレム・アレイケムクレーターの写真は三日月のいちばん上の近くになります。 ...

2023-07-10T10:02:38+09:002008年1月21日(月)|メッセンジャー|
Go to Top