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水星の南極

これは、水星の南極方向を撮影した、はじめての写真です。水星の南の縁が右側に写っています。左側では、水星表面が昼の側から夜の側に移っていくところが写っています。昼と夜の境目のあたりでは、太陽高度が低いので、クレータの縁などの地形が長い影を落とし、はっきりとみることができます。 この写真は、探査機搭載の水星撮像システム(MDIS)が撮影した42枚の写真の1枚です。この42枚の写真を組み合わせて、探査チームではこれまで人類がみたことがない水星の表面の写真を作ろうとしています。MDISが撮影した写真は約1200枚に上りますが、これらを組み合わせて、水星の様々な場所の写真が作られる予定です。 ...

2023-07-10T10:02:37+09:002008年1月23日(水)|メッセンジャー|

山と崖

非常に複雑な地表の歴史が、この写真には刻まれています。この写真は水星撮像システム(MDIS)の狭角カメラで撮影されたものです。写真の左下半分くらいは、非常に古い大きなクレーターで占められています。このクレーターの底部を、「Y」の字型に山と崖が横断しています。右側に太陽があるため、山がクレーターにはっきりと影を落としています。このため、ちょうどクレーターの底の平原が階段状になっているのがわかります。 「Y」の字の、右側へ向かっている方は、クレーターの縁をそのまま横切り、写真の上の方へと走っていっています。この「突状断崖」(ロベート・スカープ: ...

2023-07-10T10:02:37+09:002008年1月22日(火)|メッセンジャー|

電話型クレーター

写真の中央に写っている、内部がまるで電話の受話器のようなクレーター。このクレーターには名前がありません。直径は約52キロメートル。 受話器のようにみえる地形は、クレーターの底が崩壊したためにできたものです。このような地形は、過去にクレーターの地下で起きた火山活動を反映しているものと思われます。 ...

2023-07-10T10:02:38+09:002008年1月22日(火)|メッセンジャー|

メッセンジャーフライバイ後の最初の写真

メッセンジャーが水星の表面から約200キロ上空を飛び去ってから9分後、探査機の水星撮像システム(MDIS)の広角カメラが撮影した映像です。波長は約750ナノメートルです。広角カメラにはこの波長のフィルターを含めて合計11のフィルターが搭載されていますが、ほかのフィルターによる映像とも合わせ、この写真がフライバイ後最初の写真ということになります。 非常に低い角度から写真を撮ったので、水星の表面がよく見渡せます。クレーターが多数ある平原は、これまでの探査では写真に撮られたことがない部分です。この部分はメッセンジャー探査機により様々な角度から写真に収められています。違う角度から違う波長のフィルタ(色)で写真を撮ることによって、水星表面の様子がよりよく理解できます。 ...

2023-07-10T10:02:38+09:002008年1月22日(火)|メッセンジャー|
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