ルナー・リコネサンス・オービター/エルクロス

ルナー・リコネサンス・オービターの基本探査期間最後のデータが公開

アメリカの月探査機、ルナー・リコネサンス・オービター(LRO)が取得したデータのうち、最終版が3月15日に公開されました。 今回で5回目となるこのデータ公開では、観測の生データに加え、高次データと呼ばれる、科学的な処理を加えたデータ(モザイク画像など)も公開されています。データ量は192テラバイト(DVD-ROM約41000枚)以上にものぼり、もちろんこれまで月で得られたデータ量としては最大のものといえるでしょう。 ...

ルナー・リコネサンス・オービターによる月面表側の写真が完成

2010年12月の約2週間にわたり、ルナー・リコネサンス・オービター(LRO)に搭載されている月撮像カメラのうち、広角カメラによる直下視撮影が行われました。この撮影でおよそ1300枚の写真が撮影され、それをもとに、月の表側のモザイク画像が完成しました。 (Photo: ...

エルクロス、水以外にもさまざまな物質を確認

昨年(2009年)の10月、月面に衝突し、水の存在を確かめるという探査を行った月探査機、エルクロスですが、その後の調査で、水以外にも様々な物質が存在することが明らかになりました。この探査により、月面のクレーターの陰の部分には水以外にも多くの有用な物質が眠っていること、また月面は化学的な物質移動が活発で、また水の循環も存在していること、さらには月面に存在する氷の結晶の一部はほとんど純粋な水でできていることがわかりました。この研究結果は、10月22日に発行される科学雑誌「サイエンス」で論文として発表されます。 2009年10月9日に月面に衝突したエルクロスですが、その様子は上空からルナー・リコネサンス・オービター(LRO)が観測していました。衝突によって立ち上った噴煙はLROにより観測され、また、エルクロス本体より先に衝突したセントールロケットの衝突噴煙はエルクロス搭載の機器により観測されていました。この観測により、月面に存在したほぼ純粋の水の氷からなる粒が、真空の宇宙空間に高く吹き上げられたことがわかりました。 ...

NASAのエルクロス探査から1年、LROとエルクロスの協力

昨年10月、月に激突し、その噴煙を探査することで水の痕跡をみつけた月探査機「エルクロス」ですが、この衝突の模様を解析することで、月にこれまで考えられていたよりはるかに多量の水が存在するらしいことがわかってきました。 アポロが持ち帰ってきた月の石を分析した結果では、月の石にはごくわずかな水分しか含まれていない、ということが確かめられていました。このように水(さらには揮発性物質)が少ない原因として考えられたのが、月のでき方です。 ...

LRO、基本探査期間を終了、延長探査へ

アメリカの月探査衛星、ルナー・リコネサンス・オービター(LRO)が、この9月16日で基本探査期間を終えることになりました。 LROの基本探査期間は打ち上げ後1年で、昨年6月の打ち上げ、9月の基本探査期間開始から1年が経過したものです。既に、月についての非常に詳細な地図の作成、将来的な有人探査計画における安全な着陸地点選定に向けた場所探索、月の温度や放射線量などの測定など、数多くの探査実績を積んでいます。 ...

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