2010年12月の約2週間にわたり、ルナー・リコネサンス・オービター(LRO)に搭載されている月撮像カメラのうち、広角カメラによる直下視撮影が行われました。この撮影でおよそ1300枚の写真が撮影され、それをもとに、月の表側のモザイク画像が完成しました。

LROが撮影した月の表側のモザイク写真
(Photo: NASA/GSFC/ASU)

月はゆっくりと東から西へと自転しています。その自転を利用して、(同じ位置を回っている)LROが直下の写真を撮影することで、月の全球をカバーする写真が撮影できるというわけです。なお、写真ではこの「東から西」は「右から左」になるということに注意して下さい。
なお、下のページの観測記事からは、観測チームのウェブサイトへとジャンプすることができ、この画像のフルサイズ版を手に入れることができますが、その大きさはなんと550MBもあります。
・観測チームの記事 (英語)
  http://lroc.sese.asu.edu/news/index.php?/archives/341-Nearside-Spectacular!.html
・ルナー・リコネサンス・オービター/エルクロス (月探査情報ステーション)
  https://moonstation.jp/ja/history/LRO/