2021年7月1日、月探査情報ステーション(と編集長)は新しい道へと進みます

  1998年11月2日、月探査情報ステーション誕生。 2003年7月1日、月探査情報ステーションはじめての惑星探査(火星探査)コンテンツ「火星・赤い星へ」誕生。 2007年2月9日、「月探査情報ステーションブログ」をスタート。 2013年1月11日、新システムに移行。 2016年3月28日、フルリニューアルにより現在のページとシステムへ移行。 月探査情報ステーションは、開始から23年にわたり、進化、増強、そして挑戦を続けてきました。 全ページ数は4900ページ以上(注1)、名実ともにこの分野における日本最大のページとなり、情報源としてもメディアや教育機関などをはじめ広く活用されています。 *** しかしここ数年、月探査情報ステーションの更新頻度は低下し、皆様に十分な情報提供ができない状態となっておりました。 [...]

By |2023-07-10T10:01:16+09:002021年7月1日|お知らせ|2021年7月1日、月探査情報ステーション(と編集長)は新しい道へと進みます はコメントを受け付けていません

月探査情報ステーションは満22年を迎えました

本日、2020年11月2日、月探査情報ステーションは満22年を迎えました。 1998年11月2日に、前身となる「インターネットシンポジウム ふたたび月へ」が始まってから、22年の歳月が流れました。 宇宙開発、月・惑星探査でもその間、本当にさまざまなことがありました。もともとサイトの設立目的であった日本の月・惑星探査衛星「かぐや」は2007年に打ち上げられ、2009年にミッションを終了、データは今も解析が続けられています。宇宙開発組織自体も、当時は宇宙科学研究所・宇宙開発事業団・航空宇宙技術研究所の3組織体制でしたが(前身のサイトはこの宇宙科学研究所と宇宙開発事業団が共同で運営する形でスタートしています)、いまはそれらがJAXA(宇宙航空研究開発機構)に統合され、一体となって動いています。 22年の歳月で、月探査も大きく変わりました。 1998年は、新たな月探査の時代の夜明けであったともいえます。この年に打ち上げられたアメリカの月探査機「ルナープロスペクター」は、月面に水の痕跡を発見します。これが、いまに続く「月の水」の端緒となりました。 その後21世紀に入ると、前述の「かぐや」を含め、中国、インド、ヨーロッパ、アメリカによる月探査が相次いで実施され、月の素性が一気に明らかになってきます。さらに、2010年代には40年ぶりとなる月着陸を中国が実施、2019年には同じ中国の「嫦娥4号」が、史上初となる月の裏側への着陸を果たします。 その先にあるのは、まさに「ふたたび月へ」、有人探査です。 アメリカはアルテミス計画を全面的に推進しており、2024年には宇宙飛行士(そのうち1名は史上初の女性)を月面に着陸させることを狙っているようです。そして、その後も有人月面探査を推進し、2030年前後には月面基地も設営することを目指しています。一方、中国やロシアも同じ2030年頃をめどに月面基地構築を構想しているようで、にわかにアポロ時代の「米ソ対立」に近い様相を呈してきています。 このアルテミス計画には日本も積極的に参加することになっています。先月13日には、日本を含めた8カ国が「アルテミス協定」に署名、本格的な協力体制の構築に向けて第一歩を記しました。先ごろ13年ぶりの日本人宇宙飛行士の募集が報じられましたが、ここで選ばれた宇宙飛行士は、間違いなくその活躍の場が月面になることでしょう。 22年前に構想し、CGでその姿を描いていた「ふたたび月へ」は、いまや私たちが現実の問題として語る状況になってきています。 [...]

By |2020-11-02T10:27:58+09:002020年11月2日|お知らせ|月探査情報ステーションは満22年を迎えました はコメントを受け付けていません

YouTubeチャンネル「惑星科学チャンネル」と連携を開始します

月探査情報ステーションは、YouTubeの「惑星科学チャンネル」と新たに連携を開始し、月・惑星探査についての最新情報をよりわかりやすくお届けしていきます。 惑星科学チャンネルは、YouTubeで惑星科学についての解説を行っているチャンネルです。惑星科学者が自ら動画を制作しており、その高いクオリティと科学的な正しさには定評があります。 惑星科学チャンネルと月探査情報ステーションは、「惑星科学の話題をわかりやすく、また正しい情報を伝える」という点で大きな共通点があります。 今回、月探査情報ステーションでは、惑星科学チャンネルの理念に共鳴し、本チャンネルと連携、特に月・惑星探査の動画について、サイト内に参考動画として掲載すると共に、随時告知なども行うこととしました。 既に、惑星科学チャンネルで公開されている動画のうち、「日本人が知らないUAEの火星探査機HOPE(ホープ)を解説」をアル・アマルのページから、「知られざる中国の火星探査機「天問1号」を研究者が解説」を天問1号のページからご覧いただけるようにいたしました。 今後は、動画で解説されている内容も月探査情報ステーションのページに盛り込み内容を強化するなど、動画リンクだけではない連携も実施していく予定です。 皆様もこの機会に、惑星科学チャンネルにご登録いただき、最新の惑星科学情報に触れてみてはいかがでしょうか。 惑星科学チャンネル (YouTube) https://www.youtube.com/user/muso0

By |2023-07-10T10:01:19+09:002020年9月18日|お知らせ|YouTubeチャンネル「惑星科学チャンネル」と連携を開始します はコメントを受け付けていません

月探査情報ステーションは満21年を迎えました

本日(2019年11月2日)、月探査情報ステーションは満21周年を迎えました。 1998年11月2日、月探査情報ステーションの前身である時限形式のシンポジウム「インターネットシンポジウム ふたたび月へ」が開設されました。現在の名前での通年公開が正式にスタートしたのは2000年11月(ただし、1998年以降、ずっと通年公開されてきました)。それ以来、21年が経過しました。 当時の月探査といえば無人探査が主流であり、そもそもこの「インターネットシンポジウム」自体、当時日本が推進していた月探査「かぐや」(当時はセレーネ=SELENEと呼ばれていました)のプロモーションサイトとしてスタートしたものでした。 「かぐや」のミッションが終了して今年で10年。特に派手なお祝いなどもなく、淡々とその日(6月11日)が過ぎていきましたが、私自身が関わっていたプロジェクトが成功裏に終了し、そのレガシー(遺産…大量に取得されたデータ)が今でも科学者により解析され続けているということは、誇らしいことです。 そして今、月探査は新しいステージを迎えようとしています。「ふたたび」という言葉には、人類を再び月へ到達させるという意味合いがありました。20年前、それはかなり先のステージだと考えられていました。しかし、その実現への道のりは私の予想を超えて急速に進んでいます。 2年前に計画が明らかにされた「深宇宙ゲートウェイ」、そして今年NASAが発表したアルテミス計画。共に月を目指す計画ですが、特にアルテミス計画は2024年までに宇宙飛行士を再び月面に立たせることを目標としています。2024年まで、あと5年。月探査情報ステーションが当初掲げていた「ふたたび月へ」という言葉が、まさに現実のものになろうとしています。 さらに、アルテミス計画には日本も参加することが発表されています。日本人が月面に立つ日が5年後にやってくるのかどうかはわかりませんが、2020年代のどこかで、日本人宇宙飛行士の月面での活動を私たちがライブ中継で眺める日がやってくる、これは遠い夢物語ではなくなりました。 もちろん、こういった有人月探査計画をただ両手を挙げてほめそやすだけが月探査情報ステーションではありません。21年間にわたる情報の蓄積と探査の経験を踏まえ、冷静に状況を分析し、批判すべきところは批判し、提言をまとめていく。月探査情報ステーションに求められる役割は、これからますます大きくなっていくことでしょう。 とはいいながらも、近年は更新の停滞が目立つようになりました。特にここ2〜3年、編集長(寺薗)の多忙が常態化し、最新情報を提供するブログの更新が困難になりつつあります。多忙の中での無理が影響し、この6月には体調を崩し、1ヶ月にわたって休養し、更新を停止せざるを得なくなるという事態まで発生してしまいました。 現状この多忙状態が改善するめどは立っておらず、しばらくは苦しい運営が続くかと思われます。記事を楽しみにしていらっしゃる皆様にはたいへん申し訳なく思います。私自身にとっても、ブログ記事の執筆は月・惑星探査の情報分析という大きな役割を持っているため、更新が遅れることは非常に痛手でもあります。 [...]

By |2019-11-04T22:11:24+09:002019年11月2日|お知らせ|月探査情報ステーションは満21年を迎えました はコメントを受け付けていません

携帯電話サイトを2020年3月31日に終了します

月探査情報ステーションの携帯電話サイトを、2020年3月31日をもって閉鎖することといたしました。 月探査情報ステーションでは、2000年7月31日に携帯電話(現在でいうところの「フィーチャーフォン」。スマートフォンとは異なる、従来型の携帯電話)に対応するサイトをオープンしました。当時はNTTドコモの「iモード」にのみ対応していましたが、その後auのEZweb、ソフトバンク(当時はJ-Phone、その後ボーダフォン)の「Yahoo!ケータイ」の、主要3キャリアに対応しました。 なお余談ですが、この携帯電話サイトのオープンは、当時の宇宙開発事業団(NASDA)のサイトとしては最初、公式サイトよりも早いものでした。 携帯電話サイトでは、月探査情報ステーションとほぼ同様のコンテンツを提供してまいりました。具体的には、今日の月齢の月の写真がみられる「今日の月」や、月の本、月占いなどです。パソコン用のサイトに比べ、エンターテイメント要素があるコンテンツを優先して携帯電話に対応させました。 約19年にわたって皆様にご利用いただきました携帯電話サイトですが、近年ではサイトの維持労力にかける時間が減ってしまっていることもあり、更新が大幅に滞っています。特に、パソコン用サイト(本サイト)とコンテンツの内容が異なるコンテンツや、サーバー変更に伴って一部動かないコンテンツなどが出てきてしまっています。 さらに、スマートフォンの普及に伴い、フィーチャーフォン(従来型の携帯電話)の需要も大幅に減少してきています。 最初に携帯電話のインターネットアクセスを開発・公開したNTTドコモも、iモードの新規申し込みを2019年11月末で打ち切ると発表しています。iモードの利用は引き続き可能ではありますが、iモードのベースとなっているFOMA(いわゆる「3G」。現在携帯電話で一般的なLTE(4G)の前の世代の携帯電話規格)も2020年代には終了するとみられています。 このように、携帯電話を取り巻く環境は大きく変わってきており、特にスマートフォンの普及に伴って、携帯電話に特化したサイトの需要が大幅に減少してきました。 以上のような状況を踏まえ、限られたサイト運営の労力をメインのサイトに集中させることも考え、2020年3月31日をもって、月探査情報ステーションの携帯電話サイトを閉鎖いたします。 コンテンツ自体を削除し、設定を変更するため、4月1日以降に従来型携帯電話から月探査情報ステーションへアクセスすると、現在のメインサイト(新サイト)が表示されます。表示は可能かと思われますが、閲覧などが難しくなる可能性があります。 [...]

By |2019-09-13T08:03:38+09:002019年9月20日|お知らせ|携帯電話サイトを2020年3月31日に終了します はコメントを受け付けていません
Go to Top