月の自転周期と公転周期はぴったりと一致していて、常に同じ面を地球に向けていますが、これは他の惑星や衛星にもよくあることなのでしょうか? 単なる偶然なのか、それとも、物理学的にそうなりやすい理由があるのでしょうか?
太陽系内の天体は、軌道運動力学的(太陽の周りを回る上での力学的な性質)にいくつかの規則性を持っています。 例えば、一つの天体の公転周期と自転周期が簡単な整数比で表される場合があり、そのことを「尽数(じんすう)関係にある」といいます。 ...
太陽系内の天体は、軌道運動力学的(太陽の周りを回る上での力学的な性質)にいくつかの規則性を持っています。 例えば、一つの天体の公転周期と自転周期が簡単な整数比で表される場合があり、そのことを「尽数(じんすう)関係にある」といいます。 ...
まず、公転の定義をはっきりさせておきましょう。 月が太陽の周りを回転することを指す場合には、単に「公転」ということにします。 ...
月の裏側に海が少ないことは、月周回衛星による月探査によって明らかにされました。 これらの月の画像データから、月の表層が、玄武岩が噴出した海の面積の広い表側と、斜長岩からなる裏側に大きく二分されることがわかります。 ...
月の内部構造は、地球の場合と同じ方法で調べることができます。 そのうちもっとも有効なのは、月の地震波(月の地震を月震といいます)の伝播を調べる方法です。そこで、アポロ計画では月に月震計が設置され、月震の観測が行われました。 ...
まず、月は確かにいつも同じ方向を向けていますが、これは月が自転していないためではありません。 実際のところ、月も自転はしているのです。しかし、その自転周期は月が地球を回る公転周期と同じなため,地球から見たときいつも同じ面を向いているように見えるのです。 ...