確かに、地球と月との潮汐摩擦の影響で、月は現在、地球から年に3センチくらいずつ遠くなっています。
月が地球から離れていくことによって、例えば1日の長さが変化したり、地軸の傾きなどが変わるといった影響が考えられます。そうなれば、気候などにも影響が及ぶかも知れません。1日の長さが変化すれば、私たち人類を含めた生物にも大きな影響が及ぶことになるでしょう。

但し、実際に目に見える影響が出るのは、100万年後、1000万年後というレベルでの話です。変化は極めてゆっくりとしたものですので、生物は巧みに適応して、乗り切っていくことができると思われます。
また、今のところ対策はありません。遠い将来、月にロケットをつけるなど、私たちが思いもつかないような技術を使えば、あるいは遠くなっていくのを止めることができるかも知れませんが、経済的な問題なども考え合わせると、やはり「自然のままに任せよう」ということになるのではないでしょうか。


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