惑星探査 (ブログ)

水星画像で水星の地史などの解明へ期待高まる

この画像は、水星フライバイ直後に、メッセンジャー探査機に搭載された水星撮像システム(MDIS)の狭角カメラがとらえたものです。太陽が当たっている半球は、以前のマリナー10号による水星探査でもとらえられることがなかった部分です。このような画像からは地質学的な進化の過程を読み取ることができ、水星表面でかつてどのようなことが起きたかを知ることができます。 右上にある二重リングのクレーターは、なめらかな物質で埋められているようにみえます。おそらくは火山性の物質でしょう。クレーターはその後、クレーターの南側の端を通る断崖を作る地殻活動によって分断され、クレーターの底の部分には隆起活動らしき跡がみえます。左上にあるやや小さめのクレーターも、断崖によって断ち切られており、これらのクレーターができたあとも水星では活発な地質活動が起きていたことがわかります。 ...

2023-07-10T10:02:38+09:002008年1月19日(土)|メッセンジャー|

さらに水星の写真が届く

水星探査機メッセンジャーから、フライバイ時に撮影された水星の写真がさらに届きました。大きさ300メートルほどのクレーターも識別できます。 フライバイ時には、探査機に搭載された水星撮像システムの狭角カメラで、68枚の画像が取得されました。この写真はそのうちの1枚で、これまで撮影されたことがない、人類がはじめてみることになる水星の地表です。 ...

2023-07-10T10:02:38+09:002008年1月17日(木)|メッセンジャー|

メッセンジャーから水星表面の詳細な写真が届く

1月15日(日本時間)のメッセンジャー探査機の水星フライバイの際、搭載の水星撮像システム(MDIS)の狭角カメラがとらえた映像です。 表面はごつごつしており、クレーターに覆われています。右上にある二重リングのクレーターは、1974~1975年のマリナー10号による探査において発見されていたもので、ビバルディと名付けられています。外側のリングの直径は約200キロメートルあります。この詳細な写真により、マリナー10号での探査ではとらえきれなかった水星の詳細な表面の様子を明らかにできると期待されています。 ...

2023-07-10T10:02:38+09:002008年1月17日(木)|メッセンジャー|

メッセンジャーが撮影した水星の写真

水星探査機メッセンジャーが送信してきた水星の写真が公開されました。今回撮影された写真は、水星のほぼ半球を写したものです。 これまで行われた水星探査は、1974~75年に行われた、マリナー10号の探査だけです。このときには3回のフライバイが行われましたが、結果的に得られた水星表面の写真は、水星全体の約半分にとどまるものでした。 ...

2023-07-10T10:02:38+09:002008年1月16日(水)|メッセンジャー|

メッセンジャー、水星フライバイに成功

日本時間1月15日午前4時4分(アメリカ時間1月14日午後2時4分)、水星探査機メッセンジャーは水星表面から約200キロの地点を通過しました。探査機の状態は正常で、フライバイは成功した模様です。フライバイの際に取得した科学データは同日、フライバイの直前に地球に送信されました。 このフライバイに先立ち、9日から13日(アメリカ東部時間)にかけて、探査機に搭載された水星撮像システム(MDIS)の広角カメラにより、写真が撮影されました。この写真は航法目的です。最後の写真は76万キロ離れた地点から撮影され、解像度は1ピクセルあたり20キロメートルという高さになっています。 ...

2016-04-15T20:42:13+09:002008年1月15日(火)|メッセンジャー|
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