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メッセンジャー水星フライバイから1ヶ月

1月14日のメッセンジャー探査機による水星フライバイから1ヶ月以上経ちました。取得された画像は合計で1213枚に達し、科学者チームは現在解析作業に追われています。 上の写真は、その1ヶ月前のフライバイの際に撮影した画像です。太陽高度が低いので、丘や崖などの影がくっきりと際だって見えます。低い尾根が写真の中央上から左にかけて伸びています(白矢印)。クレーターがわずかに痕跡をとどめている様子もわかります。溶岩などによって縁が埋められている場所を赤矢印で示しています。 ...

2023-07-10T10:02:37+09:002008年2月17日(日)|メッセンジャー|

タイタンに地球の数百倍の「石油」が存在

カッシーニ探査機のデータ解析の結果、土星の衛星タイタンの表面に存在する液体の炭化水素の量は、地球に存在する石油や天然ガスなどの合計の数百倍に達する可能性があるということがわかってきました。この研究結果は、1月29日付の専門誌「地球物理学研究雑誌」(GRL=Geophysical Research ...

2016-04-15T20:36:24+09:002008年2月14日(木)|カッシーニ/ホイヘンス|

水星に別れを告げる

この写真は、メッセンジャー探査機がフライバイ後、水星から離れながら撮影したものです。撮影したのは搭載されている水星撮像システム(MDIS)の狭角カメラです。撮影は、フライバイ後100分後から、19時間後にかけてのものです。この間、狭角カメラは4分に1枚の間隔で写真を撮り続けました。従って、この間に撮影された写真は288枚にのぼるわけですが、上の写真はその中から12枚を取り出して並べたものです。 左上の写真を撮影したときには、探査機と水星の距離は約34000キロメートルでした。それが、右下の写真を撮影したときには40万キロメートルにも離れています(地球と月との距離が約38万キロメートル)。 ...

2023-07-10T10:02:37+09:002008年1月30日(水)|メッセンジャー|

人類がはじめて眼にする水星表面のクローズアップ

メッセンジャー探査機のフライバイからすぐに、探査機から地球に向けて写真が送られてきました。その写真は受信から数時間でウェブへと掲載されました。人類がはじめて眼にする水星の表面という歴史的な写真だったわけです。 上の写真は、水星撮像システム(MDIS)の広角カメラが捉えた、「はじめて眼にする水星」領域のクローズアップ写真です。 ...

2023-07-10T10:02:37+09:002008年1月30日(水)|メッセンジャー|

水星の長い崖

メッセンジャーが撮影した画像の中に、水星表面に伸びる長い崖が写っているのが発見されました。この写真は水星の表面でもはじめて撮影された場所ですが、大きな崖が写真の上下に走っているのがわかります。この崖、実は先日公開した写真の崖がそのまま北に伸びているものなのです。この写真の幅は約200キロメートル、崖の長さは数百キロメートルにも及ぶとみられています。 このような長く高い崖があることは、マリナー10号による観測で明らかになりました。このことは、水星が太陽系の他の天体と全く違う進化の過程をたどってきたことを示しています。この大きな崖は、水星の内部が冷えて惑星全体が収縮する際にできたと考えられています。しかし、マリナー10号で捉えられた水星表面は、全体の半分にも満たない領域です。このような崖が水星全体でどのように分布しているのかはまだ知られていません。メッセンジャー探査機が撮影した水星の高解像度画像によって、科学者たちはこのような崖が水星表面にまんべんなく分布しているかどうかを一生懸命調べています。 ...

2023-07-10T10:02:37+09:002008年1月29日(火)|メッセンジャー|
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