マーズ・エクスプロレーション・ローバー

マーズ・エクスプロレーション・ローバー、水によると思われる堆積物を発見

NASAの火星ローバー、マーズ・エクスプロレーション・ローバー「オポチュニティ」が、このほど非常に白っぽい岩脈を発見しました。この岩脈の成分は石膏とみられており、水が関与して堆積したものである可能性が非常に高いものです。この岩脈を詳しく分析することで、かつて火星に水が豊富であった時期の状況についてより詳しく知ることができるかも知れません。 この発見は、サンフランシスコで開催されているアメリカ地球物理学連合(AGU: ...

NASA、火星ローバー(マーズ・エクスプロレーション・ローバー)「スピリット」の運用を終了

NASAは、火星ローバー「マーズ・エクスプロレーション・ローバー」の1台、「スピリット」との交信回復のための作業を終了すると発表しました。最後の交信は2010年3月22日に行われました。交信作業の終了は5月25日になります。 この10ヶ月間、NASAでは、太陽光が十分に得られない火星の冬が過ぎ、太陽光が十分に得られるようになれば、「スピリット」が再度交信可能になる可能性が高いとして、積極的な交信の試みを行ってきました。しかし、内部機器を保温するヒーターに十分な電力が供給されなかったためか、ローバーは昨年のうちに、これまで経験したことがない非常に低い温度にさらされたと思われます。この低温により、重要な部品が損傷し、探査機は回復が不可能なダメージを負ったものとみられています。 ...

火星ローバ「スピリット」、移動を断念し、静止観測点として活用へ

これまでお伝えしてきた通り、マーズ・エクスプロレーション・ローバーのうちの1台「スピリット」については、砂地に車輪をとられて動けなくなり、数ヶ月にわたって脱出の試みが続けられてきました。NASAはこのほど、「スピリット」を動かすことをあきらめ、代わりにこの動けなくなった地点で静止観測点として活用することにしたと発表しました。 今後数週間かけて、ローバーの位置を調整し、これからやってくる火星の冬を乗り切れるようにする予定です。もし「スピリット」が火星の冬をうまく越せれば、この場所でさらにいろいろな科学的発見を成し遂げることができると思われます。従って、探査自体はこれで終わりではなく、今後数ヶ月、あるいは数年にわたって続けることになります。 ...

火星探査ローバー「スピリット」の不安な6年目

この1月4日(日本時間)で、着陸から6年目を迎え、まだ活動を続けているマーズ・エクスプロレーション・ローバー「スピリット」ですが、これからやってくる火星の冬の季節に向けて、いよいよもってその先に不安を抱かせる状況となっています。 「スピリット」が火星に着陸したのは、アメリカ太平洋標準時で2004年1月3日午後8時35分(日本時間で1月4日午後1時35分)でした。双子のローバである「オポチュニティ」はその少し後、同じくアメリカ東部時間で1月24日午後9時5分(日本時間1月25日午後2時5分)に火星に着陸、その後、活動を開始しました。当初想定されていた活動期間は3ヶ月でしたが、すでにその想定されていた活動時期をはるかに超え、間もなく6年目を迎えようとしています。なお、6年は火星年でいうと約3.2火星年となります。 ...

NASA、火星ローバの「スピリット」救出作戦を実施

NASAでは、砂地にとらわれて動けなくなっているマーズ・エクスプロレーション・ローバーのうち1台の「スピリット」について、脱出のための作戦を実施することにし、16日(月曜日)からローバーへコマンドを送って作業を始めます。 「スピリット」は、4月23日以来現在まで、「トロイ」と名付けられた場所で動けなくなっています。科学者たちは、脱出に至る過程は長くなりそうで、地上で「スピリット」がおかれている状態を模擬して春に行ったテスト結果では、実際その脱出がうまくいくかどうかはわからないと考えています。 ...

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