月探査レース「グーグル・ルナーXプライズ」に日本から挑戦していたチーム「ハクト」(HAKUTO)は、本日(5月3日)、これまでの挑戦をまとめた動画を公開しました。なお、ハクトによると、この動画はハクトが公開する最後の動画となるとのことです。

https://www.youtube.com/watch?v=o1ZULsXVwTQ

ハクトは、グーグル・ルナーXプライズに挑戦していましたが、今年(2018年)1月に相乗り予定のチーム・インダスのロケット調達失敗によって打ち上げが困難となりました。さらにレース自体も、最後まで残ったハクトを含む5チームすべてがロケットの調達ができなかったことにより、「優勝者なし」として終了となりました(なお、レースを主催するXプライズ財団では、賞金がない形での新たな月探査レースを検討しているほか、そのレースへのスポンサーも探しているとのことです)。

動画では、ハクトの前身となる「ホワイトレーベルスペース」としての挑戦開始から始まり、開発、パートナー獲得、相乗り予定だったアストロボティックのレースからの離脱、ローバーの命名、最終テスト、インド現地への出発、そして1月の打ち上げ断念の記者会見と続き、今年3月鳥取砂丘で行われた最終試験まで、ハクトのローバー開発の歴史を綴っています。
さらにBGMは、ツイートにもあるように、サカナクションがこのローバーのために特別に作曲した曲「ソラト」(ローバーの名前と同じです)が使われています。

ハクトは、この動画がハクトとして公開される最後の動画となると述べています。
なお、ローバーの開発は今後、ハクトの母体となっている株式会社アイスペース(ispace)に移り、引き続き続けられます。月への打ち上げの機会も引き続き模索されていくことになっています。

月への挑戦は続きます。引き続き皆様、この挑戦へのご支援をお願いいたします。