土星探査機カッシーニは、日本時間9月15日午後7時32分に土星大気に突入、日本時間午後8時55分には地上の管制室(アメリカ・カリフォルニア州パサデナにあるジェット推進研究所=JPL内)でも信号の途絶が確認され、探査を終了しました。

(2017年9月16日午前7時20分)

土星周回軌道に入るカッシーニ探査機の想像図
土星周回軌道に入るカッシーニ探査機の想像図

(Photo: NASA)

土星、そしてその衛星を周回して詳しく観測する、はじめての探査機がカッシーニです。1997年の打ち上げ以来、実に7年半という長い年月をかけて、2004年7月1日(日本時間)、土星の回りを回る軌道に入りました。
カッシーニ/ホイヘンス探査機は、土星及びその衛星の回りを回る周回機「カッシーニ」と、衛星タイタンに突入するための突入機(プローブ)「ホイヘンス」からなります。周回機は2004年7月から4年をかけて、土星本体やその衛星を詳しく探査します。
「ホイヘンス」は2004年12月に本体から切り離され、2005年1月14日(日本時間)にタイタンに突入、着陸に成功しました。足かけ13年にわたる土星本体・輪・衛星の観測のあと、最後の科学観測ミッション「グランドフィナーレ」を2017年4月から行ってきました。
2017年9月15日、カッシーニはいよいよ土星本体へと突入し、ミッションを終了します。
カッシーニ/ホイヘンス探査機は、アメリカとヨーロッパ共同で開発されました。

■関連リンク
カッシーニ/ホイヘンス計画のウェブサイト

インタビュー

未知なる星を目指したホイヘンス、32億kmの旅。
マルチェロ・コラディーニ
ヨーロッパ宇宙機関 科学部門責任者 太陽系ミッションコーディネーター