月探査情報ステーションとは

月探査情報ステーションは、月・惑星探査の情報を中心として、月の科学、さらには月や月・惑星探査にまつわる様々な情報を皆様にお届けする、「月・惑星探査のポータルサイト」です。

このサイトでは、月を中心として、「科学」という視点を中心に取り上げ、月についてどのようなことがわかり、どのようなことがわかっていないのかを解説しています。

そして、まだわからないことを調べようとする「探査」(ミッション)について、最新情報をいち早くお知らせするほか、その背後にある科学などについて、わかりやすく解説しています。

月について、私たちはどの程度のことを知っているのでしょうか? ここでは、月の不思議や謎、解明された事実などをまとめました。科学だけではなく、雑学などの広い話題も網羅しています。

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月は、見て楽しむものでもあります。このカテゴリーには、いろいろな楽しみ方ができるよう、クイズや参加型プロジェクト、ギャラリーなどを取り揃えてあります。

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人間は月に降り立ち、惑星へ探査機を飛ばしてきました。そのチャレンジは今も続いています。ここでは、そういった私たちの外の世界への挑戦をご紹介します。

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お知らせ

2507, 2016

オサイレス・レックス(オサイレス・レックス)のページを移転しました

オサイレス・レックス(オサイレス・レックス)のページを、この3月末に導入した新サイトへ移行しました。惑星探査関係でははじめての移転となります。なお、現在のところ、トップのみ移転しております。残りのコンテンツは今後徐々に移転していきます。
なお今回の移転に先立ち、写真や文章などを現在のものに合わせて改訂しています。

(旧) http://moonstation.jp/ja/pex_world/OSIRIS-REx/
(新) http://moonstation.jp/challenge/pex/osiris-rex

旧サイトへアクセスすると自動的に新サイトにジャンプするようになっておりますが、もしリンクなどをされている方は、リンク先の変更をお願いいたします。

1007, 2016

イベント情報を追加

「イベント情報」のページに、来週日曜日(7月17日)のイベント『どうなるISAS?「ひとみ」事故から宇宙科学研究所のこれからを考える』の情報を追加しました。3連休のちょうど真ん中の日となります。皆様ぜひお越しください。

707, 2016

月面ローバープロジェクト「ハクト」とスズキが提携

純民間資金による月面到達、及び月面でのローバー走行を最初に行ったチームに賞金が授与されるレース「グーグル・ルナーXプライズ」に参加する日本のチーム「HAKUTO」(これを運営する株式会社ispace)は、自動車メーカーであるスズキと提携すると5日に発表しました。

スズキといえば、皆様ご存知の通り、軽自動車から小型自動車にかけて世界的な強みを持つ、日本を代表する自動車メーカーの1つです。
今回の経験は、スズキが培ってきた車両技術を活かし、ローバーの軽量化や月面走破性(月面は砂に覆われていますので、この環境を確実に走れる技術が必要です)の研究の面での提携とのことです。

スズキの鈴木俊宏社長は、「小さなクルマづくりを通じて、豊かな社会に貢献してきたスズキは、小さなローバーで夢にチャレンジするHAKUTOに共感し、このプロジェクトを支援することを決めました。」と述べ、ハクトへのチャレンジへの意欲を語っています。また、ハクトの袴田武史代表は、「ローバーの軽量化と4輪駆動の技術は非常に重要であるため、スズキにパートナーに加わっていただき大変心強く思います。」と述べ、まさにスズキのクルマづくりの技術が直接役立つことに期待を寄せています。

ハクトは日本の企業と積極的にパートナー提携を進めており、今回のスズキで7社目(オフィシャルパートナーとしてau(KDDI株式会社)1社と、コーポレートパートナーとして今回のスズキを含め6社)となります。先日も接着剤に関してセメダインと提携したばかりです。
パートナーをうまく組むことによって、ハクトの月へのミッションがさらに加速することを、編集長(私)も大いに期待しております。

ハクトのプレスリリース

スズキ、Google Lunar XPRIZEに挑戦する民間月面探査チーム「HAKUTO」と コーポレートパートナー契約を締結


スズキのプレスリリース
http://www.suzuki.co.jp/release/d/2016/0705/

507, 2016

ジュノー、木星周回軌道へ投入成功

5年の旅を経て、ついに目的地へ…。
2011年に打ち上げられ、木星に向けて飛行していた探査機「ジュノー」は、7月4日午後8時53分(アメリカ太平洋夏時間。日本時間では7月5日午後0時53分)に木星周回軌道へと入りました。より正確にいいますと、この時刻に、周回軌道に入るための35分にわたる逆噴射が正常に終了した、という信号が地球に送られてきた、ということです。

NASAの月・惑星探査の本拠地である、カリフォルニア州パサデナにあるジェット推進研究所(JPL)では、この探査機を製造したロッキード・マーチン社の技術者とともに、NASAの技術者が信号を待機していました。そして、NASAの深宇宙追跡網(月・惑星探査機との交信を行うための大型アンテナのネットワーク)を通して、木星周回軌道への投入成功の信号がもたらされたのです。

「(アメリカ独立記念日の)7月4日だというのに(編集長注: アメリカ独立記念日はアメリカでももっとも大きな祝日とされていて、多くの人が行楽に出かけたり、お祝いの花火大会などに行ったりします)、窓のない部屋に閉じ込められて夜まで仕事をしていたが、それはまさにこの知らせを待つためだった。ミッションチームはよくやってくれた。探査機もよくやってくれた。我々もよくやった。」ジュノーの主任研究者であり、サウスウェスト研究所のスコット・ボルトン氏は手放しの喜びようです。

木星周回軌道投入に先立ち、探査機は逆噴射に使うメインエンジンの方向を正しく向けるための姿勢制御、及び探査機の安定を高めるための回転(毎分2〜5回転)への回転加速を行いました。その後、ジュノーが搭載する645ニュートンの推力を持つメインエンジンの噴射が午後8時18分(アメリカ太平洋夏時間。日本時間では5日午後0時18分)から開始され、探査機は秒速約0.5キロメートル減速しました。噴射終了後、探査機は直ちに姿勢を変えて太陽を捕捉し、太陽電池が十分な電力を得られるようにしました。
ジュノーはこれまでの外惑星(木星、土星、天王星、海王星)と異なり、原子力電池ではなく太陽電池を電源とする探査機です。ただ、木星はやはり太陽から遠いため、電力の確保は重要問題です。

「探査機の動作は完璧だった。皆さんの車が走行距離27億キロメーターを走ってもまだ完璧だったらきっと気分がよいだろう。そういうことだ。木星周回軌道投入は我々にとっても非常に大きなステップであると同時に、探査のもっとも大きな山場でもあった。でも科学チームに大きなプレゼントを渡す前に、もうちょっとまだやることは残っている。」(JPLのジュノーのプロジェクトマネージャー、リック・ナイバッケン氏)

そうです。探査機の木星周回軌道投入はあくまでも「ミッションのスタート」であり、特に科学観測チームにとってはこれからが本番となります。今後数カ月をかけて、ジュノーのミッション・科学チームは探査機各システムの最終テストを実施します。また科学機器についても最終的な較正(観測機器のセンサーなどの状態が正しいかどうかを確認の上、必要な調整を行うこと)を実施し、観測に備えます。ボルトン氏によると、観測は予定では10月には開始されるとのことですが、そのずっと前にデータを収集することについてはすでにめどが立っているそうです。10月を待たずして木星についてのジュノーからのデータが我々のもとに届くかも知れません。

ジュノーの目的は、木星の起源と進化を探ることです。9つの科学観測機器を搭載し、木星に存在するとされる巨大な中心核(コア)の存在の確認や木星の磁場の詳細な観測、大気の下部の水やアンモニア量の観測やオーロラの観測などを実施し、木星全体の理解を図ることを目的としています。
特に、木星のような巨大惑星がどのようにして誕生し、またそのような惑星が他の惑星や天体にどのような影響を与えているかを理解することで、太陽系誕生の理論に貢献できることが期待されています。

ジュノーのミッションは公式には1年間とのことで、その間にどのようなデータが送られてくるかが大変楽しみです。

今回のジュノーの木星周回軌道投入成功を受けて、NASAのチャールズ・ボールデン長官は以下のようにコメントしています。
「アメリカ独立記念日『インデペンデンス・デイ』はお祝いの日である。今日、私たちはアメリカ合衆国の誕生日に際し、もう1つの慶事を加えることができた…ジュノーの木星到着である。そして、これからも私たちは、まだみぬ地への大胆な挑戦を続けていく。ジュノーの探査によって、木星の巨大な放射線帯を徹底的に調べ、この惑星の内部を明らかにするだけでなく、どのように木星が誕生し、今日まで進化を遂げてきたのかを明らかにする。そしてそれは太陽系の誕生と進化を明らかにすることでもある。」

NASAのプレスリリース 
https://www.nasa.gov/press-release/nasas-juno-spacecraft-in-orbit-around-mighty-jupiter
ジュノー (月探査情報ステーション)
http://moonstation.jp/ja/pex_world/Juno/

107, 2016

韓国ロケットの発射実験が10ヶ月延期に…月探査計画にも影響か?

韓国が自主開発を目指しているロケットKSLV-2について、試験機の打ち上げが最低でも10ヶ月遅れることがわかりました。もともと試験打ち上げ予定が2017年12月でしたが、これがずれ込むことになります。韓国の中央日報が伝えています。

記事によると、ロケットの開発を行っている韓国航空宇宙研究院(KARI)では、エンジンと燃料・酸化剤タンクの開発が予定よりも10ヶ月遅れており、その分試験機打ち上げも遅れることになるという報告を宇宙開発振興実務委員会に行ったということです。ただ、当然のことながらこの10ヶ月というのは、スケジュールをそのまま上乗せしたものであって、実際の遅れはそれ以上になる可能性もあります。また、今後行程を精査していけば、エンジン及びタンク開発の遅れがさらに長くなる可能性も考えた方がよいでしょう。

KSLV-2は、韓国が自主開発を進めているロケットです。
韓国はすでにKSLV-1(羅老)を2013年に打ち上げていますが、このKSLV-1はロシアの技術を導入したもので、自主開発というわけではありませんでした。そのため、韓国が100パーセント国産の技術で開発を行っているロケットが、KSLV-2なのです。
このKSLV-2には、1段めおよび2段目のエンジンとして75トン級のエンジンを使用することになっています。このエンジンの開発は2009年から続けられています。なお、燃料は液体燃料で、ケロシンと液体酸素を使うことになっています。

さて問題は、このKSLV-2が、韓国が2020年打ち上げを目指している月探査計画に使用されるロケットであるということです。
ロケットの開発予定が遅れれば、当然のことながらこの2020年の打ち上げという予定にも大きな影響が出てくるものと思われます。また、韓国はこの2020年の月探査機(着陸機およびローバーとなる予定です)の前に、2018年に周回機を打ち上げるとしていますが、これをもしKSLV-2で打ち上げる場合にはそこにはかなり致命的な影響となる可能性があります。
従って、周回機については確実に、2020年の着陸機・ローバーの打ち上げスケジュールが影響を受けることになりそうです。

ロケットエンジンの開発は一筋縄ではいきません。アメリカの技術を導入して液体燃料ロケットエンジンを開発してきた日本も、純国産ロケットのH-IIを開発する際には、本来4〜5年を予定していた開発が大幅に遅れ、結局8年もかかっています。またそれでもエンジンの熟成は進まず、安定した打ち上げが行えるようになったのは、改良型であるH-IIAになった21世紀以降といってよいでしょう。
それだけの時間と労力(そしてH-IIの場合には事故によって人命まで失われました)をかけて開発するからこそ、しっかりとした技術が身につくものではないでしょうか。韓国には、いたずらに急いで開発を行うのではなく、月探査機に関してもロケットに関しても、確実な開発を行って確実な成功を行えるような形での開発を行って欲しいと思います。

中央日報日本語版の記事
http://japanese.joins.com/article/745/217745.html?servcode=300&sectcode=330&cloc=jp|main|top_news

107, 2016

旧コンテンツページ一部文字化けのお詫び

サーバー移行後、旧コンテンツのページの一部で文字化けが発生しておりました。
これは、サーバーの設定が不完全で、文字コードが異なるページも別の文字コードとして扱われてしまうためでした。
現在サーバーの設定を変更し、文字化けが発生しなくなっていることを確認しています。
大変ご迷惑をおかけしましたことをお詫び申し上げます。なお、もし文字化けしているページをみつけた場合、こちらからご報告いただくか、月探査情報ステーションのツイッター宛にメンションをいただきますよう、お願いいたします。

協賛企業

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