日本の宇宙開発企業アイスペースが開発した月着陸機「レジリエンス」と、アメリカの宇宙開発企業ファイアフライ・エアロスペース社(FA社)が開発した月着陸機「ブルーゴースト」、2機の月着陸機を載せた、スペースX社のロケット「ファルコン9」は、アメリカ東部時間1月15日午前1時11分(日本時間午後3時11分)に打ち上げられました。
打ち上げ後約1時間でまずブルーゴーストを分離、約1時間半でレジリエンスを分離、打ち上げは成功しました。

2機の月着陸機を1機のロケットで同時に打ち上げたのは史上初となります。

アイスペースの月着陸機は、2022年12月以来の2回めの打ち上げとなります。前回は2023年4月に月面すぐ近くまで到達したものの、搭載ソフトウェアの不具合により着陸寸前で失敗となりました。今回はその不具合などの修正も実施し、満を持した2回めの挑戦となります。

FA社の月着陸機打ち上げは、NASAの月着陸プログラム「商業月輸送プログラム」(CLPS)の一環となり、CLPSとしては3機目の打ち上げとなります。FA社としては初の月着陸機打ち上げとなります。

今後、レジリエンスは4~5ヶ月かけて月へ向かいます。これは燃料を節約する軌道を取るためです。着陸地点は月の高緯度地域「氷の海」となります。
ブルーゴーストはもっと早く、約1ヶ月半で月へと到着する予定です。着陸地点は月の北東部にある「危難の海」です。

2機の月着陸機の旅が始まりました。皆さん、旅を見守っていきましょう。